離婚理由の第一位とされる「性格の不一致」ですが、結婚当初は「どういうこと?」と感じていました。
ですがいつのまにか私自身が性格の不一致を感じることに。
あんなに大切に思っていた人が、顔も見たくないほど嫌いになり、たくさんの話し合いを経て今は必要以上に会話をしない関係に落ち着いています。
性格の不一致が原因で離婚寸前まで追い込まれた経験のある私が、性格の不一致の正体と、性格の不一致から離婚を回避する方法について解説します。
不仲状態でこのまま離婚をするのは心残り、という人の参考になるとうれしいです。
離婚理由の1位は性格の不一致
世間的に離婚理由として挙げられるもののランキングをご覧ください。
【離婚に至った理由ランキング】
yahooニュースより引用
1位「性格が合わない」(55.6%)
2位「異性関係」(17.0%)
3位「DV・モラハラ」(16.2%)
4位「金銭トラブル」(14.0%)
5位「性的不調和」
「家事や子育てに非協力的」(ともに13.5%)
7位「親族との不仲」(10.1%)
8位「飲酒トラブル」(9.9%)
性格の不一致が原因の離婚は今に始まったことではありません。
性格がすごく合うとお互いが感じていて、その状態が長年続く夫婦のほうが珍しいのではないでしょうか。
名前のないイライラやモヤモヤは全部まとめて性格の不一致でいいと思う。
じゃあ1位になるのも納得。
ここからは具体的にどんなモヤモヤがあるのかを考察してみました。
先天性の個性の違いによる性格の不一致
そもそも生まれたときから人はみんな違う性格をしています。
具体的にどんな個性があるのかを解説します。
性別
男女は脳の造りそのものが違うため、性別が違うと性格が違います。
だから夫婦は先天的な性格が違います。
血液型
これは一般論ですが、血液型によって相性があると言われていますよね。
信憑性は薄いかもしれませんが、当てはまる人もどうやらいるようです。
カップルの相性としてみたときに、1位がO型男性×A型女性、最下位がA型男性×B型女性です。
あ、うちの夫婦最下位…
信憑性薄くてもなんか嫌だね。
A型夫とB型妻の相性に困っている人は結構多いようですね。
別記事にまとめましたので、我が家と同じ組み合わせのご夫婦は、ご参考にご覧ください。
兄弟関係
子供のころの兄弟関係によって性格が変わってきます。
例えば第一子ならしっかり者、一人っ子ならマイペース、などのような特徴が表れやすいと言われていますよね。
第一子は第一子同士か一人っ子と、末っ子は末っ子同士か中間子と相性がいいと言われています。
私は末っ子、旦那さんは一人っ子。
これまた相性悪め…
あまり信じすぎないのもありなのでは?
兄弟関係の相性に関してもっと詳しく知りたい人は、こちらの書籍がおすすめです。
価値観
価値観を決める一つの要素として、外交的か内向的か、計画的か臨機応変か、の4タイプに分けられますが、実は先天的な性格としてこのタイプが決まっています。
- 外交的で計画的…ライバルと争うのが好き
- 外交的で臨機応変…みんな平等が好き
- 内向的で計画的…数値で表現するのが好き
- 内向的で臨機応変…自分独自の理想像が好き
人の性格はこの価値観をベースにして、家庭環境や人間関係による影響を受けて構成されると言われています。
同じポジションにいる人同士は比較的会話がしやすいと言われています。
HSP・ADHD
HSPとはハイリーセンシティブパーソンの略で、感覚が普通の人より過敏な性質を持つ人を指します。
配偶者に気を使いすぎてしまい、精神的に疲弊してしまうことも少なくありません。
一方のADHDは発達障害の一種で、不注意・多動性・衝動性が主な症状です。
HSPは個性なので上手に付き合う方法を模索する必要がありますが、ADHDは病気なので投薬などによる治療が可能です。
いずれにせよ自分も配偶者も自覚して前向きに向き合うことが重要です。
国籍
性格は育ってきた環境が大きく影響します。
だから生まれ育った国である国籍は、先天的な性格だと言えます。
ちなみに女性はアメリカ人やドイツ人と、男性は中国人と比較的相性がいいと言われています。
後天性の個性による性格の不一致
先天性の性格に加えて、性格を形成する要素はたくさんあります。
家庭環境や経験、仕事や人間関係などで性格はどんどん変わります。
金銭感覚
金銭感覚が極端に違う場合、お金のことでもめやすいので仲が悪くなりやすいですよね。
どちらか極端にケチ、または散在癖があるケースなどは、早めにすり合わせをしておかないといけません。
おすすめの方法は、二人で資産運用の勉強をすることです。
同じ目標に向かってお金のことを一緒に考えられるので、スムーズにすり合わせができます。
資産運用、なんかギャンブルっぽくてイヤ。
それは無知すぎるから勉強してね。
マネキャンの無料オンラインセミナーがおすすめ。
教育に関する価値観
子供の時どんな教育を受けたかによって、自分がいざ親になったときの教育に関する価値観が作られます。
「自分がかなえられなかった夢を子供にかなえてもらう」
「自分の学歴コンプレックスから子供の成績に過剰反応してしまう」
といった方向に子供を縛り付けてしまう親も少なくはありません。
教育にはお金がかかるので、教育の価値観が合わないことでお金の喧嘩も増えてしまいがちです。
マナーや生活習慣
人は自分の育ってきた家庭環境が「常識」と固定されがちです。
だから違う「常識」を持った人と一緒に生活視するのは大変です。
何でも自分色に染めようとするのではなく、相手のマナーや生活習慣も取り入れながら、独自の文化を生むのが家庭というものなのではないでしょうか。
精神年齢が合わない
お付き合いしているときは仲が良かったのに、結婚して子供ができて、いつの間にか性格が合わなくなってしまった人も多いのではないでしょうか。
根本的な性格は簡単に変わるものではありませんが、精神年齢は苦労や悩みの数だけ熟成するものです。
・出産してキャパ以上のワンオペ育児をこなす
・お金の心配で苦労する
・パートナーの不貞行為やモラハラなどに耐える
・女性側が育児・家事をしなくなり、家庭と仕事を男性が支える
ほかにも書ききれませんが、平等でない苦労は男女問わず起こりうることです。
子どもできてからは実家に帰るたびに「大人になった」って言われる。
どちらか一方だけが極端な苦労をすると、精神年齢にギャップがでてしまいます。
苦労を乗り越えて落ち着いたときに、パートナーが急に幼稚に見えてしまい、性格が合わなくなった気がしてしまうのです。
性的原因
実は「夜の営み」が性格の不一致を引き起こすケースがあります。
「もう異性として見れない」「家族とそういうことはできない」と一方的に拒絶されることで自信や癒しの場を失ってしまうことも。
性的に不満を持ってしまうと、相手に対しての許容量や信頼関係が落ちてしまいます。
そしてこんなことが起こります。
- つまらないことでパートナーにイライラをぶつける
- 自己肯定感が落ちる
- 不倫する
いずれも健全な結婚生活を送るのに支障が出てくるので、性的な価値観の不一致は離婚に直結する重大な問題です。
【関連記事】性生活の頻度の不一致はなぜ起こる?理論から考察してみました
性的不調和で不仲の夫婦におすすめ!性生活を改善できる本10選
性格不一致の夫婦はみんな離婚するの?
ここまで性格の不一致の具体的な要素について見てきましたが、限りなく性格が合うパートナーという方が逆に珍しいと感じたのではないでしょうか。
でもみんな離婚するわけではなく、夫婦として成り立っている家庭もたくさん見られますよね。
離婚しないためにやることは3種類あります。
- 我慢でやり過ごす
- 衝突してすり合わせる
- 自分が変わる
ではこの離婚しない方法を一つずつ掘り下げてみてみましょう。
我慢でやり過ごす
性格の不一致に対して、自分さえ我慢すれば家族がこのまま平和に暮らせると考える人は少なくありません。
「暴力」「お金を入れない・浪費癖がある」「異性関係のトラブル」などに比べると、性格の不一致は自分の我慢で何とかしのげる問題だからです。
離婚をすれば男性も女性も大きなデメリットがあります。
女性は一人で仕事と家事を両立しないといけなくなり、男性はほとんどの場合親権を取られてしまいます。
波風を立てるくらいならと我慢でやり過ごす、という、潜在的に離婚したいけどできないという人はすごくたくさんいるのではないでしょうか。
衝突してすり合わせる
円満夫婦の基本は「すり合わせ」です。
結婚してから違いに対してすり合わせを細かくしている夫婦は、どちらかが不満を抱えて我慢することが少ないでしょう。
ですが日常的に「自分さえ我慢すれば」「自分が折れれば」と譲ることで解決し続けてきた夫婦は、大きな喧嘩になってでもすり合わせをするべきでしょう。
自分が変わる
性格が合わないから、パートナーに自分の思うように変わってもらおう!
と考えがちですが、これはNG!
相手を自分の思う通りに変えるのはかなり大変なので、それよりも自分が変わる方が手っ取り早くておすすめです。
自分が変わるにはいろんな方法がありますが、まずコミュニケーションの方法を変えるのが近道です。
性格の不一致でできた溝を埋める方法
性格の不一致で溝がすでにできてしまった場合、4ステップで解決しましょう。
原因を知る
まずは夫婦関係の溝を作った原因を知ることから始めましょう。
自己分析で難しい時は、パートナーに聞いてみるのもいいですし、第三者に相談してみる方法もおすすめです。
妻側の私から見る、旦那さんとの溝の原因になったことについてはこちらの記事にまとめています。
第三者に相談するなら、できるだけ夫婦にとって関係のない人に相談するのがおすすめです。
原因について話し合う
原因が分かったら、一つずつ丁寧に答え合わせをしましょう。
過去のことを話し合ったところで建設的ではないかもしれませんが、場合によっては過去の言動がいつまでも許せずにいっまの夫婦関係に繋がっていることも。
私は妊娠中の入院で
「寝てられて楽でいいよね」
って言われたことを根に持ってるって伝えられた。
許せても許せなくても、ちゃんと気持ちを伝えたいね。
解決できるかどうか話し合う
原因について話合えたら、解決できるかどうかを話し合いましょう。
現在進行形の問題なら解決できる可能性が、過去の事件が原因なら解決できない可能性が高いですよね。
解決できないことについて話し合う
解決できることは前向きに取り組むとして、解決できないことについて話し合う必要があります。
解決できないことも含めて夫婦関係を今後続けていけるのか、それとも許容できないから離婚を検討するのかをジャッジするための話し合いになるでしょう。
話し合えない場合はプロを頼る
話し合いがままならない状態であれば、まずは話し合いができる状態まで関係を改善する必要があります。
離婚するのも一つの手段
ここまで相手のことを知り、相手と何とか結婚生活を継続できないかを検討した結果、無理ならば離婚するのも悪くはないでしょう。
離婚して逆に生き生きと幸せに生活している人も世の中にはたくさんいます。
後悔しない離婚をするために、やっておくことを3つ紹介します。
できることは全部試してから
離婚をしてハッピーに暮らす人を、私はたくさん知っています。
仕事や家事をこなしながら、ちゃんと子供の面倒を見て、ストレスフリーでシングルマザーを頑張る人は世の中にたくさんいます。
ですがその一方で、安易な離婚による貧困に困る人だっています。
子どもがいる場合、精神的にも経済的にも両親がそろっているに越したことはないため、可能なら離婚以外の方法を二人で模索してから最後の手段として検討するのが離婚という選択肢です。
例えば夫婦間の距離を置いたり、仮面夫婦化したりの方法があります。
離婚するのも選択肢の一つとしていいものにするためには、安易な離婚を決めるのはやめましょう。
後悔しない離婚をしないために自分で意思確認する
離婚をしたいのか、離婚したくなるほど相手が嫌いなのか、感情的に離婚したくなるほどの事件が起きたのか、自分の意思を確認しておくことは非常に重要です。
旦那さんに離婚届を出されたときは、話し合いをするための脅しのつもりだったみたい。
それはちょっとギャンブルすぎる…
同様に離婚の意思が定まっていない段階でパートナーから離婚届を出されたときは、感情的にサインをするのはやめましょう。
離婚準備は水面下で進める
パートナーと離婚以外の方法を模索して、自分の意思を確認して、本当に離婚して一人になる覚悟があれば、まずはこっそり情報を集めましょう。
離婚をするにあたって考えなくてはいけないのが、以下の3点です。
- 子どものこと
- お金のこと
- 住むところ
深堀して計画を立てておかないと、離婚後に路頭に迷うことになりかねません。
実家に帰れない事情のある人は特に、いろんなことを考えて慎重に動きましょう。
性格の不一致で離婚しないためには話し合いの質を改善
性格はそもそもみんな違います。
それでも「相性がいい」と感じるのは、会話していて心地がいいかどうかです。
つまり性格の不一致とは、会話の不一致と言っても過言ではありません。
性格の不一致にならないために会話の質を上げる方法を見てみましょう。
相手の価値観に響くように伝える
人は言葉に対して価値観が主に3つに分けられます。
分かりやすいのが「どうやって褒められたいか」と基準にすること。
- 大げさに褒められるのが響く人
- 細かく分析して褒められたい人
- 褒められるよりも感謝される方が好きな人
価値観によって注目することが違うため、会話のベースになる部分が違ってきます。
つまり相手の価値観に合わせた伝え方をすれば、相手の心に響きやすい会話ができます。
我慢しないで伝える
夫婦が一番してはいけないことは、自分の気持ちを我慢してため込むこと。
我慢して忘れられることならいいのですが、我慢してずっと根に持っていると不満がたまってしまいます。
心の中にずっと不満があると、夫婦関係はどんどん悪化してしまうので、心の中で消化しきれないことは我慢せずにうまく伝える方法を考えましょう。
【関連記事】夫婦の会話にアサーションを!言いたいことを言えない夫婦を卒業しよう
夫婦で話し合いの場を設ける
普段からうまく擦り合わせができるなら問題ないのですが、言いたいことをため込んだり、相手の意見をまともに聞いていない夫婦は、改まって夫婦で話す場を用意すべきです。
小さい議題でも重たい議題でも、一つずつ丁寧に意見交換をするのがコツです。
心理効果を利用する
心理効果(しんりこうか)とは、心理がもたらす、様々な実際的・具体的な効果・影響のこと。
ウィキペディアより引用
心理効果は生活のいろんな場面で使われている心を操るためのテクニックです。
心理効果を味方に付ければ、自分の印象を操作することもできるため、夫婦関係を改善したい人の強い味方になります。
夫婦関係改善に役立つ心理効果についてはこちらの記事で解説しています。
共通の話題を作る
ポジティブな会話が増えると、夫婦関係もポジティブに考えられるようになります。
夫婦関係がぎすぎすしている人は、まず共通の楽しい話題を作ってみてはいかがでしょう。
- 同じテレビドラマを見る
- 美味しいものを一緒に食べる
- 共通の趣味を楽しむ
などが手軽で試しやすいでしょう。
おいしいものを一緒に食べると、心理効果のランチョンテクニックのおかげで仲良くなれるわ。
【関連記事】夫婦仲は感謝の伝え方で決まる!効果的な心理テクニック3選
最後に~性格の不一致は乗り越えられる場合もある
夫婦は誰しも多かれ少なかれ性格が違います。
それでもおしどり夫婦もいれば離婚する夫婦もいるのは、丁寧にすり合わせをしたかどうかが大きな要因です。
逆に不満をため込んで無理やり我慢し続けると、いつか感情が爆発して夫婦関係が悪化します。
すり合わせや会話の質を改善してもどうしても無理な場合は、心置きなく離婚を選んでも後悔が少ないのではないでしょうか。
夫婦間で性格の不一致を感じてしまった時点で改善するのは簡単なことではありませんが、安易に離婚を決めずにできるだけのことはしておきたいですよね。
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[…] 私が考えた価値観の不一致についてはこちらの記事をご覧ください。 […]