気が付いたら家庭内別居状態に…といった夫婦、少なくないですよね。
私自身も2年家庭内別居の経験があり、今はなんとなく修復に向かっています。
私だけでなく、ちらほら家庭内別居の話を聞くので、事例を挙げつつ行く末がどうなったのかについて解説します。
配偶者から避けられて困っている、離婚を回避したい、という人はぜひご参考にご覧ください。
家庭内別居の行く末は離婚しかない?
家庭内別居は離婚までの仮の状態だと言えます。
そのため家庭内別居をすると離婚になる可能性が高いでしょう。
とはいえ必ずしも離婚になるわけではありません。
色んな要因がある中で、まずは家庭内別居の期間に注目してみましょう。
数か月なら元に戻せる可能性がある
家庭内別居が数か月程度であれば、まだリセットの可能性が見込めます。
家庭内別居はパートナーを避けて生活しなくては行けなくなり、よほどの豪邸でない限り慣れるまで窮屈な思いをするでしょう。
慣れて「この状態で構わない」と思うまでに、家庭内別居の原因を潰せればもとに戻せる可能性があります。
ママ友で家庭内別居になった人がいますが、義実家への帰省がきっかけで話し合い、4カ月後に家庭内別居をやめられた夫婦がいます。
簡単にやめられたわけではないですが、4カ月ならまだ何とかなる範囲内です。
早ければ早いほど元の状態に戻せる可能性があるので、戻りたいのであれば早めに手を打ちましょう。
1~2年を超えると修復は難しい
家庭内別居が1~2年を超えると、家庭内別居状態に慣れて、元の状態に戻すのが面倒になります。
私は2年ほど家庭内別居状態になり、正直なところ居心地の良さすら感じ始めていました。
家の中に小さな居場所ができるし、夫も顔を合わせてこなくなった。
だとわざわざ元に戻す必要もなくなるかも。
自分の時間がたっぷりとれるし、ご飯は好きな時間に食べられるし、夫に気を使わなくていいのが楽でした。
もしもきっかけがなければ子どもが自立するまで家庭内別居をして、あとは離婚をして出て行っていたでしょう。
年単位の家庭内別居は修復が非常に難しくなり、修復の可能性がかなり下がります。
5年を超えると熟年離婚の可能性が高い
家庭内別居が5年を超えると、顔を合わせたり会話をしたり、夫婦として当たり前のことが高いハードルとなります。
関係を修復するにもきっかけを作れないため、修復は限りなくゼロに近いでしょう。
義母は夫が中学生のころから家庭内別居を始め、15年ほど経って孫ができたころに離婚しました。
15年もの間顔を合わすことすらせず、会話は子どもを挟んでか置手紙でのみ、という徹底ぶり。
お義母さんの気持ちが固まりきってた。
どちらかが心を決めてたらそうなっちゃうよね。
しいて言うなら冠婚葬祭や身近な人の病気など、強制的に夫婦が協力しないといけない場がチャンスとなるかもしれません。
お互いにメリットがあるならダラダラ続くことも
最後に特殊なケースですが、家庭内別居のまま何十年も添い遂げる夫婦もいます。
実際に友人の親が20年ほど家庭内別居をしていて、子どもが巣立った後も離婚せずに同じ家に住んでいました。
そのままお母さんが急死され、家庭内別居の幕を閉じました。
離婚しなかった理由は簡単で、家庭内別居を主導していたお父さんがめんどくさがりだったから。
離婚って面倒だからね。
結婚の何倍も面倒って聞いたことある。
他にも
- 家庭内別居でも趣味や仕事など生活を楽しんでいる人
- 家が広くて特に窮屈に感じていない人
- ルールを決めて前向きに家庭内別居をしている人
といったタイプの人が安定して家庭内別居を続けられるでしょう。
家庭内別居をする人が離婚をしない3つの理由
家庭内別居をしている人が離婚に踏み切らないのは、大まかに3つの理由があります。
- 経済的に厳しいから
- 子どもの居場所を確保したいから
- 生活環境を変えたくないから
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
①経済的に厳しいから
最も大きな理由の一つは、お金の問題です。
特に専業主婦やパート勤務の主婦は、離婚後に経済的自立が難しくて離婚を踏みとどまるケースが大変多いです。
宝くじ当たったら離婚したいって人、実はちょこちょこいるんだよね。
うう…
当たらないでほしいね。
特に子どもがいると経済的な苦労を避けたいので、お金がネックになって離婚できない人が多くなります。
②子どもの居場所を確保したいから
子どものために、家庭内別居を選ぶ夫婦もいます。
離婚した場合
- 引越しや転校
- 片親であることの引け目
- 経済的な苦労
などの影響が少なからずあるでしょう。
こういった影響を避けるため、パートナーは嫌いでも家庭内別居で夫婦関係を続けるケースは多いです。
③生活環境を変えたくないから
現在の生活環境を変えたくない、というのも離婚しない大きな理由のひとつです。
離婚をするとなると
- 引越しをする必要がある
- 生活スケジュールを変える必要がある
- 場合によっては転職や就職の必要がある
といった生活環境の変化が考えられます。
これまで二人で分担していた収入や家事などの労働を一人で担うことになるため、負担が増えるケースがほとんどでしょう。
負担が増えれば生活を楽しむ余裕がなくなり、環境が一変してしまいます。
そういったリスクを避けるために離婚を我慢して家庭内別居状態を続ける夫婦も少なくありません。
家庭内別居をやめる方法
家庭内別居状態を解消するのは簡単ではありませんが、方法は3つあります。
- 第三者とともに話し合う
- 離婚覚悟で本音を言う
- 別居・離婚する
3つの解消方法について詳しく解説します。
第三者とともに話し合う
家庭内別居状態の場合、直接話し合いをするのが難しい場合がほとんどでしょう。
スムーズに話し合うためには、間に誰か入ってもらって話し合うのがスマートです。
ただしやってはいけないのが、親せきや友達など、どちらかの味方になるような人にお願いすることです。
私も実際に夫から離婚届を出されたときに、夫が私の母を一緒に連れてきて間に入ってもらおうとしたのですが、今でも嫌な思い出です。
義母が家庭内別居をしているときも、義父が親戚や兄弟に説得してもらおうとして失敗しています。
間に入ってもらうならお互いが全く面識のないプロに頼るのが上手くいく近道になります。
どちらの味方でも、火に油な展開になりそうだね。
そもそも夫婦の悩みは他人に相談した方がいい。
長くなるので別記事で。
【関連記事】
夫婦問題を友達・親に相談するとどうなる?おすすめできない理由
離婚覚悟で本音を言う
家庭内別居が深刻で離婚を覚悟している場合、一か八かで本音をぶつけてみるのも一つの手段です。
私の場合はお互いが本音を言えずに遠慮して、その結果本音が言えず意思の疎通が難しくなりました。
家庭内別居状態が2年くらいたったころ離婚騒動に発展して、離婚回避をした後は「なぜ怒っているのか」「なぜ会話したくなくなったのか」など嫌な話をし続けました。
我慢してやり過ごしてもまた家庭内別居になると思った。
ごまかしがきかないくらい我慢してたんだ。
半年くらい嫌な話をし続けて、二人で話すのは非効率だと身をもって分かったからこそ、夫婦カウンセリングを受ける展開にお互いが納得することができました。
夫婦によっては逆効果になって離婚が早まってしまうリスクもありますが、私たちにはこの方法が合っていたようです。
別居・離婚する
最終的な解決策として、離婚するという選択肢もあります。
いや、離婚したくないから家庭内別居なんでしょ?
まあそうなんだけど、一番簡単な家庭内別居の辞め方だと思うよ。
これは、お互いの生活を新たな形で始めるという意味で、新たなスタートと捉えることもできます。
- 家庭内別居に窮屈さを感じる
- パートナーが干渉してきて我慢できない
- どうしても同じ墓に入りたくない
こんな思いがある人は、覚悟を決めて離婚を考えてみるのも一つの選択肢かもしれません。
まとめ~家庭内別居は早めに対処しないと離婚に繋がる
家庭内別居をやめるのは大変なことですが、早く手を打てばその分回復できる可能性が上がります。
年単位で家庭内別居が続くと、パートナーがいない状態に居心地の良さを感じて元に戻りたくない人も増えてくるでしょう。
経済的、または子どものことが原因となって離婚を先延ばしにしている場合、子どもの成長とともに離婚の準備をし始める人も少なくありません。
家庭内別居を平和的にやめるなら、お互いに面識のない夫婦カウンセラーなどのプロに介入してもらうのがおすすめです。
できるだけ早くコミュニケーションを取ってお互いを少しずつ理解し、夫婦がお互いに納得する形に落ち着くことを祈っています。