家庭内別居は一時的な問題解決の手段であるとも、離婚への前段階であるとも捉えられます。
しかし、家庭内別居が続くと、夫婦間の関係修復は難しくなると言われています。
それでは、具体的に家庭内別居の行く末はどうなるのでしょうか。
また、家庭内別居を続ける理由とは何なのでしょうか。
本記事では、これらの疑問について解説します。
家庭内別居の行く末はどうなる?
家庭内別居が将来どうなるのかは、家庭内別居状態になった期間が大きく関係しています。
数か月なら元に戻せる可能性がある
家庭内別居が数か月程度であれば、夫婦間の問題を解決し、元の生活に戻る可能性があります。
この期間は、冷静になり、問題解決に取り組むための時間として捉えることができます。
2年を超えると修復は難しい
家庭内別居が2年を超えると、お互いに顔を合わせないことが当たり前になってしまい、元に戻すのはかなり難しくなります。
この期間が長くなると、生活習慣や価値観が固まり、再び一緒に暮らすことが難しくなる可能性があります。
数年レベルなら子どもの成長とともに離婚になる可能性大
家庭内別居が数年に及ぶと、特に子どもが成長する過程で、家庭の形が離婚にシフトする可能性が高まります。
子どもの環境変化や親の役割分担など、多くの要素が影響します。
家庭内別居をする人が離婚をしない理由
配偶者はどうして家庭内別居から離婚をしないのか、心理についても解説します。
経済的に厳しいから
経済的理由は、家庭内別居を続ける大きな要因の一つです。
離婚すると、生活費が2つに分かれ、経済的に厳しくなる可能性があります。
子どもの居場所を確保したいから
子どものために、家庭内別居を選ぶ夫婦もいます。
離婚した場合、引っ越しや転校など、子どもの住む環境や生活習慣が大きく変わる可能性があります。
その影響を避けるため、または子どもが両親と一緒にいられる環境を維持するために、家庭内別居を続ける場合があります。
今の生活環境を変えるのがめんどくさいから
家庭内別居を選択する理由の一つに、現在の生活環境を保持したいという理由もあります。
離婚をするとなると引っ越しをしなくてはならず、生活習慣の大幅な変更が面倒に感じて家庭内別居をずるずる続けている人も少なくありません。
家庭内別居状態をやめるには?
では家庭内別居状態を解消するにはどうすればいいのでしょうか。
3つの解消方法についてご紹介します。
夫婦カウンセリングを受ける
家庭内別居の状態を解消するための一つの方法として、夫婦カウンセリングがあります。
専門のカウンセラーからアドバイスを得ることで、問題の原因や解決策を見つける手助けになります。
離婚覚悟で言いたいことを言い合う
家庭内別居の状態を改善するには、真剣に対話をすることも重要です。
具体的には、離婚覚悟で互いの思いや感じていることを率直に話し合うことです。
これにより、お互いの本音を理解し、共通の理解を築くことが可能になります。
離婚する
最終的な解決策として、離婚するという選択肢もあります。
これは、お互いの生活を新たな形で始めるという意味で、新たなスタートと捉えることもできます。
もう元の状態に戻せない状況で、その状況にストレスを感じているのなら、いっそ離婚を検討することも一つの解消方法です。
まとめ~家庭内別居は早めに対処しないと離婚に繋がる
家庭内別居は、一時的な解決策として利用することもあれば、夫婦関係の終わりを示すシグナルともなり得ます。
その行く末は、夫婦それぞれの意志や状況に大きく依存します。
しかし、何より重要なのは、問題を早期に対処し問題解決に向けてのアクションを起こすことです。
それが、カウンセリングを受けることであったり、開かれた対話を持つことであったり、場合によっては離婚という選択をすることであったりします。
それぞれの方法には、夫婦が再び一緒に生活を共有する道を見つける可能性があります。
家庭内別居状態が居心地がよく、解消する気がないのであれば、いつ離婚を言い渡されてもいいように準備をしておく必要があります。