女性はヒステリックな生き物。
というのは間違っていないのですが、妻がイライラする原因は単純なヒステリックだけではありません。
妻のイライラはいわば「悲鳴を上げている状態」なので、放っておいても解決しないどころか、夫婦仲が悪くなってしまいます。
とは言えイライラしている女性にうまく対応できる男性は多くありませんよね。
今回は「イライラ妻」の代表として、イライラする理由と解決法について順を追って解説します。
手をこまねいている夫の皆さん、頼りになるところを見せて株を挙げませんか?
妻がイライラする3つの理由
妻がイライラする理由は3つあります。
- 八つ当たりしたい
- ヘルプしている
- ホルモンバランスの乱れ
1と2は察してほしい気質がある女性特有の行動で、3は女性特有の体質なので、男性には対処が難しいのも当然ですよね。
一つずつ詳しく見てみましょう。
八つ当たりのイライラ
1つ目は「八つ当たり」です。
腹が立つけど直接本人には言えないから、代わりに言いやすい人に怒りをぶつけることで自己防衛しています。
え?
それひどくない?
私は旦那さんのイライラを子供に当たってた。
逆の人も多いよね。
八つ当たりパターンはイライラの対象になっていること・人を見つけることから始めましょう。
ヘルプのイライラ
イライラが「ヘルプ!」の意味合いを持つ場合もあります。
女性は察してほしいけど、男性はわかりやすくストレートに言わないとなかなか伝わりません。
ですが多くの夫婦が「なんでこんなに大変なのに手を貸してくれないの?」「ちゃんと言ってくれないとわからない」という展開になりがち。
女性は困っているのに助けてくれない旦那さんを「頼りない」と感じ、男性はただの「イライラ」だととらえられて夫婦間に溝ができてしまいます。
八つ当たりとヘルプのイライラは余裕が必要。
この後解説します。
ホルモンバランスが乱れている
女性特有の理由ですが、PMSや更年期などが原因でイライラすることがあります。
- 更年期は45歳~60歳くらいまで
- PMSなら排卵時(生理の1週間くらい前)~生理まで
更年期に関しては未知なので、今回はPMSについて解説します。
PMSはどんな症状がどのくらい出るのかは個人差がありますが、代表的なものが「イライラ」です。
毎月同じタイミングでイライラしているならPMSを疑った方がいいでしょう。
生理…
どうやって把握しろと?
アプリ入れとけばOK!
生理の日を毎月登録したら予定がざっくり分かる。
PMSは年齢によって症状が変わり、年齢とともに症状が重くなるケースも多いと言われています。
医療機関で治療する方法もありますが、まずは「妻がPMSでつらい」と分かってあげることから始めましょう。
何かしてあげたいならこんなことがおすすめです。
【PMSの時におすすめの過ごし方】
・ぬるめのお風呂にゆっくり使ってリラックスする時間を取ってあげる
・カフェインやアルコールを控えてハーブティーに置き換え
・散歩やヨガなど軽めの運動を一緒にする
散歩やヨガなど共通の趣味を始めてみるのもおすすめです。
【関連記事】夫婦共通の趣味時間を!家で一緒にできて関係改善が望める趣味5選
カフェインやアルコールは、生理の期間だけ体に優しいハーブティに置き換えるとリラックスできます。
番外編:マウントを取りたくてイライラして見せていることも
上記3つの理由以外に、イライラと不機嫌アピールで困らせて楽しんでいる、いわゆるモラハラの場合もあります。
「モラハラかも?」と感じても自分で判断できないなら、NPO法人に電話で無料相談をしてみるのがおすすめです。
モラハラ?考えすぎ?
って確かに自分じゃ判断しにくいね。
離婚するための相談じゃなくて、修復するための相談もできるわ。
私も離婚について相談したことがあり、こちらの記事にまとめています。
妻のイライラを放置するのはNG
妻がイライラしているからそっとしておこう、と考えがちですが、時間は解決してくれません。
妻のイライラを放置すると、男性と女性で心理的にこんなギャップができます。
【夫側の心理】
・機嫌が戻るまでそっとしておこう
・触らぬ神に祟りなし
・どうしていいのか対応に困る
【妻側の心理】
・自分だけが大変な思いをしている
・自分に任せっきりで夫は無責任
・困っているのに助けてくれない
「何とかななるだろう」と考える夫と「何とかしてほしい」という妻の間に溝ができてしまいます。
生活の支障になるからと許したふりをしても、「困ったときに助けてくれなかった」ことを完全に忘れる妻は多くありません。
ママ友と話してると
「一生許さないこと」
ってみんな一つは持ってた。
一生根に持たれるの、コワイ。
心の奥に怒りを秘めた妻がやることは2つ。
- 夫には期待せずに頼るのをやめる(信頼関係の崩壊)
- もっと頼りになる人を探す(離婚や不倫に発展)
両方とも「いい展開」とは言えませんよね。
妻のイライラは余裕を作れば解決できる!
妻のイライラが八つ当たりやヘルプなら、余裕がないのが原因です。
解決のためにまずどんな余裕が必要なのかを分析する必要があります。
大きく分けるとこの余裕というのは
- 時間的な余裕
- 経済的な余裕
- 精神的な余裕
の3つに分けられます。
まずはよく観察して、何に対して余裕がないのかを分析してみましょう。
それぞれの余裕の作り方について解説します。
妻のイライラ解決法①時間の余裕を作る方法
時間の余裕がない場合は、妻のタスクを減らすのがいいでしょう。
タスクの減らし方は
- しなくていいタスクを探す
- 分担できるタスクを探す
- お金で解決する
の3つの方法があります。
しなくていいタスクを探す方法
しなくていいタスクを探すなら、まずは日ごろの家事や育児などに感謝したうえで話し合いを始めましょう。
女性は言葉尻に敏感なので、クッション言葉や相手に寄り添った言葉を選びましょう。
現状を否定しちゃいけないってことね。
余裕がない人は気が立っているから、切り出し方には注意ね。
こだわりがある家事を無理に取り上げるのではなく、納得したものを減らしていく方法で「しなくていいタスク」を探しましょう。
分担できるタスクを探す方法
分担して妻のタスクを減らせば時間の余裕が作れます。
家事に慣れない夫が分担するのであれば、一つのことを繰り返して担当し、スペシャリストになりましょう。
ぼんやりした分担では、
- 何をしていいかわからない
- なかなかうまくならないから戦力にならない
- 分担の範囲の認識がそれぞれ違う
といった問題が出てしまうため、「どこを」「いつ」「どのくらい」と具体的に決めておくのがおすすめです。
「やるって言ったのに!」
って余計に怒らせないためにも具体的に!
「約束守ってますアピール」
のためにも具体的にってことか。
夫と家事が分担できない場合は
- 母親や兄弟
- 家事代行などの業者
など、夫婦が納得するならほかの人でもOKです。
お金で解決する方法
分担するにしても、しなくていいタスクを探すにしても、候補に挙げたいのがお金で解決する方法です。
例えばこんな風にお金を使って解決します。
- 食洗器やロボット掃除機で家事を時短する
- 定期的に宅配弁当や家事代行などを利用する
- 掃除をこまめにしない代わりに大掃除を業者に依頼する
自分ができることにお金を払うのは気が引けるかもしれませんが、そうではなく夫婦の時間をお金で買うと考えれば「ありかも」と感じませんか?
家事代行はお金持ちや体が不自由な人など、特別な人だけが利用する時代はもう終わっていて、一般的な家庭が日常的に利用できる時代になっています。
妻のイライラで困っているなら、夫婦で相談して利用してみてもいいのではないでしょうか。
おすすめの家事代行についてはこちらの記事をご覧ください。
妻のイライラ解決法②経済的な余裕を作る方法
経済的に余裕がなくてイライラしている場合、細かく見ると原因が3つあります。
- 収入と生活の質が合っていない
- 家計をどちらか一方だけが握っている
- 将来が不安
経済的な問題はファイナンシャルプランナーに一度相談するのが確実な方法ですが、まずは自分の家の家計にどんな問題があるのか把握しておきましょう。
収入と生活の質が合っていない
家計全体の収入に対して支出のバランスが悪いなら、妻のイライラをいい機会だと思って家計を見直すきっけかにしましょう。
収入や地域によって生活費は変わってきますが、ざっくりとした平均値は以下の通りです。
【平均的な1か月の生活費】
食費 | 87,000円 (4人家族の場合) |
夫のお小遣い | 30,000円 |
妻のお小遣い | 20,000円 |
生活費全体 | 300,000円前後 |
平均収入 | 670,000円 |
平均的なデータなので参考程度に見てみて、自分の支出と比べてみてください。
家計をどちらか一方が握っている
我が家では旦那さんがお金の管理をして、必要な生活費を毎月一定額もらっています。
この方法でうまくいっている理由は
- 節約をすごく頑張らなくてもやりくりできる額だから
- 足りない分は事情を話せばもらえるから
- お互いがいい意味で節約気質でも浪費癖もないから
この3つの条件がそろわないなら、家計は二人で管理した方が上手くいくでしょう。
それでも何度かお金のことで喧嘩になっているわ。
【関連記事】【夫婦はお金の管理で喧嘩になる】管理の方法と妻のパート代の話
お金のことはもめやすいので、定期的に話す場を設けておくのがおすすめです。
将来が不安
特にお金に困っていないし、家計にも問題なさそうなのに、それでも妻がイライラしている場合は「将来への不安」によるイライラが考えられます。
子供を大学まで行かせるなら700万円~2,500万円
老後2,000万円問題に加えてもしもの時のために保険も入っておきたい
なんて考えてしまうと、お金がいくらあっても足りないような気がしますよね。
こういった場合はお金に関する知識が中途半端だから起こることがあります。
何がどれだけ必要で、実際にはどのくらい足りなくなるのかを明確にすると不安がなくなり、イライラが軽減される場合もあります。
妻のイライラ解決法③精神的な余裕を作る方法
女性は結婚や出産で生活環境や体質が激変します。
女の人大変
って知識では知ってる。
男の人って「他人事」感あるよね。
例えば私なら、産後こんなことに困りました。
- 一人時間がゼロになる
- たまに悪寒で動けなくなる
- 子連れだから行動が制限される
美容院になかなか行けず、我慢できなくておじさんだらけの10分カットのお店に行ったこともあります。
精神的な余裕を作るには旦那さんが理解して協力してくれるのが一番なのですが、難しい時は他に2つの方法があります。
精神的な余裕を作る方法①家事代行を雇う
家事代行やベビーシッター、出張料理人など、家事を誰かに手伝ってもらうことで「全部が自分だけの責任」というプレッシャーから解放されます。
定期的に雇うことで「次来るまでは何とか頑張ろう」とポジティブに考えられるようになります。
私の住んでいるマンションでもシッターさんを雇っている専業主婦がいたのですが、いつもにこにこして旦那さんとも仲がいいと評判でした。
一番大変な未就園児の時期だけでもいたら百人力。
夫婦仲をお金で買う、って考えると安いかも。
お金で雇っている分遠慮なくお願いできるのもメリットです。
精神的な余裕を作る方法②サードプレイスを作る
私の周りの専業主婦のお友達で、うまくやっている人の共通点が「趣味を楽しむ」ということです。
家庭・職場に次ぐ自分の第三の居場所を「サードプレイス」というのですが、うまくこのサードプレイスに逃げられる人はストレスをため込まず機嫌よく過ごせます。
例えば私の周りでは
- ダンスサークルに入る
- ママ友を誘って定期的にテニス会をする
- ヨガに通う
といった人がいます。
趣味や遊びなど楽しい居場所があると、自分で自分の機嫌を取れるようになりますよ。
精神的な余裕を作る方法③感情に共感する
女性は感情を共感することで仲良くなろうとします。
そのためイライラしているなら怒っていることや困っていることについて吐き出してもらうことも精神的な余裕を作るのに効果的です。
カタルシス効果といって、ネガティブな感情をあえて口に出すことによって安心感を得られる心理効果もあります。
カタルシス効果について詳しくはこちらの記事で解説しています。
まとめ~妻のイライラを解決する方法
男性は察する能力が低い分、察してほしい女性からイライラされてしまう場面が多くなってしまいます。
女性がイライラする根本的な原因は
- 時間が足りないから
- お金が心配だから
- 精神的に余裕がないから
これを踏まえたうえで、まずはどうしてイライラしているのか丁寧に原因を聞いてみましょう。
妻のイライラは本人の心の問題だけではなく、家庭が悲鳴を上げているととらえて夫婦で向き合う必要があります。
信頼関係を損なわないために、早めの対処がおすすめです。