夫婦で距離を置くことはネガティブにとらえられがちですが、考え方や生活習慣は変わるもの。
長年一緒にいるうちにパートナーとの距離に違和感が出るのは仕方のないことなのではないでしょうか。
距離が近すぎて疲れたら、夫婦間の距離を見直す時期といえます。
この記事では夫婦間の距離を置く3つの方法について解説します。
離婚はしたくないけど一緒にいるのは疲れる、という人は必見です。
夫婦の距離を取る3つの方法とは?
夫婦間の距離が何となく疲れてくるのはよくあること。
そんな時に夫婦間で距離を取る方法は3つあります。
【夫婦間の距離の取り方】
・時間で距離をとる
・精神的に距離を取る
・物理的な距離を取る
どれが一番いい、というわけではなく、夫婦によって適した距離の取り方は違います。
具体的にそれぞれ距離のおき方とメリットデメリットを解説します。
夫婦間の距離を取る方法①時間をずらす
夫婦間の距離を取る方法1つ目は時間をずらすこと。
生活する時間をずらすことで一緒にいる時間を減らし、距離を取る方法です。
具体的には例えばこんな風に
【時間のずれで距離を取る方法】
・週末と平日に分けて趣味や仕事などの活動をする
・寝る時間や起きる時間を無理に合わせない
・一緒に食事をする回数を減らす
専業主婦と会社員のうちなら、例えば週末に私がパートや趣味で留守にするとか。
朝送り出さなきゃ、夜帰るまで起きてなきゃもやめちゃうとかいいよね。
仕事や生活環境によってずらせる部分とずらせない部分があるでしょう。
ですがほんの少しずつでも夫婦で過ごす時間を個人それぞれで過ごす時間に変換できれば、それまでとは違う距離感で接することができるでしょう。
時間をずらすメリット
時間をずらすのは人によっては一番簡単な方法です。
【時間をずらすメリット】
・お金をかけずに別居のようなことができる
・違う時間を過ごす分、会話のネタができる
何か用意しないといけないわけでも、お金が必要になるわけでもなく、ただ一緒にいる時間を減らすだけなので簡単です。
もしも話すことがないと感じているなら、趣味や勉強などを始めることで会話するネタもできます。
時間をずらすデメリット
時間をずらすのに向いていない人にはデメリットの方が大きくを感じることもあるでしょう。
【時間をずらすデメリット】
・無理をして時間をずらそうとするとどちらかがストレスになる
・急な体調の変化に気付きにくい
夫婦で同じ時間の使い方が気に入っているなら、時間をずらすのがストレスになるかもしれません。
お互いに早寝早起き派、とかね。
夫婦そろって会社員なら、週末くらいは家でのんびり過ごしたい人も多いかも。
そしてもう一つのデメリットが、急な体調悪化に気づけないリスクがある、ということ。
特に男性は45歳を過ぎると突然死するケースが増え始めます。
仲睦まじい夫婦でも体調の急変に気づけないこともありますが、一緒にいる時間が減ればその分体調急変を発見できない確率は上がってしまいます。
夫婦間の距離を取る方法②気持ちをずらす
パートナーのことが疎ましいと感じながらも、何をしているのか気になったり、こちらの好意に感謝してほしいと心のどこかで考えてしまいませんか?
過干渉をやめて無関心になれば、精神的な距離をとることができます。
無関心と言ってしまうとあまり聞こえがよくないですが、「空気のような存在」と言い換えれば腑に落ちるのではないでしょうか。
具体的にはこんな風に気持ちをずらすことができます。
【気持ちのずれで距離を取る方法】
・してあげている、してあげなきゃなど、自分の行動にパートナーを絡めない
・家事や仕事など、面倒なことに相手のため以外の意味を持たせる
・気を利かせたり先回りすることをやめる
・してほしいことなど必要なことがあれば言葉で具体的に伝える
私は料理を作っても「おいしい」と言われた記憶がなくて、頑張って作っているのにと自己嫌悪に落ちる時期がありました。
その時期にインスタグラムを始めて、料理はインスタのためにしていると考えるようになりました。
洗濯は自分が好きだから、掃除はイライラした時の八つ当たりのため、そうやって少しずつ「してあげてる」という気持ちをやめました。
距離を置きたいなら、世話焼きはやめること。
お互いが好きに暮らすってことね。
気持ちをずらすメリット
パートナーのことを過度に干渉しなくなると、心の中がすっきりして「自分」にフォーカスすることができます。
【気持ちをずらすメリット】
・お互い依存が減り、自立心が芽生える
・相手にしてもらっていたことのありがたみがわかる
「相手が何とかしてくれる」「相手の分もしなくちゃいけない」ではなく「自分のことは自分で」という当たり前の考え方に戻れば、本当に必要な時に頼ったり頼られたりすることおにありがたみを感じるでしょう。
気持ちをずらすデメリット
気持ちをずらす、と言葉にすると簡単ですが、目に見えない気持ちをコントロールするのは難しいですよね。
デメリットもあります。
【気持ちをずらすデメリット】
・恋愛気質の人なら不倫などが心配
・気持ちが覚めきって離婚にいたるリスクがある
・誰かの世話を焼いていたい
・誰かのことを思っていたい
・誰かに大切にされたい
など、一人で過ごすのが苦手な人には、気持ちをずらして距離を取るのはリスクの大きい方法です。
うまくタレントやアイドルなどに気持ちをシフトできればいいのですが、そうでない場合は不倫のリスクが高くなります。
また「夫婦である意味」がわからなくなって離婚に至るという危険性もはらんでいる方法です。
お互い無関心でいることにメリットを感じ、趣味や友人関係などに注力できる人にはおすすめの方法です。
夫婦間の距離を取る方法③場所をずらす
夫婦間で距離を取るといえば、別居を思い浮かべる人がほとんどでしょう。
別居をすると生活の場そのものをずらせるため、確実に距離が取れます。
メリットが大きく安易に思いつく方法ですが、実行に移したがらないのはデメリットの部分も大きいからです。
まずはメリットから解説します。
場所をずらすメリット
場所をずらす別居は確実に距離を取れるためメリットも大きいのが特徴です。
【場所をずらすメリット】
・一番距離を取れる方法
・ストレスによる体調不良があるなど深刻な場合には非常に効果的
夫源病というものをご存じでしょうか。
原因
妻が夫から受けるストレスで、夫が家にいることが最大のストレス。ストレスを生じさせている原因は様々であるが、夫の学歴、性格、普段の言動、低収入、学歴、性格、義親の介護、夫の婚外恋愛、家事・育児に参加しない夫が挙げられている。「男性更年期症候群による不調が妻にもストレスとして大きな影響を与えているとする報告もある。特に、夫の暴言や、器の小さい男は大きく影響を及ぼす。夫の存在そのものが強いストレスとなっているとする見解もある。夫の在宅時間が長くなる夫の定年をきっかけに増加するが、20 – 30歳代の子育て世代でも症例報告がある。つまり夫婦関係の満足度は発症に影響を与え、特に家族形成期初期の影響は大きいと報告されている。
ウィキペディアより引用
まとめると、パートナーが嫌でおなか痛くなるやつ。
まあ症状はいろいろだけど、そゆこと。
もちろん男性側が「妻源病」になることもあり、体調に影響を及ぼした時点んで何か策を取らないと、大変なことになってからでは遅いです。
体調が悪くなるけど離婚する気はない、という人は別居、または家庭内別居で距離を取って様子を見てみましょう。
症状が重い場合は、心療内科や精神科にかかりましょう。
場所をずらすデメリット
場所をずらす別居には、デメリットが大きいため、行動を起こすには慎重に考える必要があります。
【場所をずらすデメリット】
・離婚に至りやすいリスクが一番高い方法
・家賃や生活費が2倍になるため経済的な負担が大きくなる
別居の最大のデメリットは経済的な負担がかかることです。
単純に余計な家賃と生活費がかかりますし、家が増える分家具家電を買いそろえなくてはいけません。
さらに別居期間が5年、10年に及ぶと別居を理由に離婚ができるため、離婚する気がないなら別居は期間を決め短期でするのがおすすめです。
時間と場所をずらす家庭内別居
同じ家にいながら時間・場所・気持ちをうまくずらして別居のように暮らすのが家庭内別居です。
この時間はどちらがリビングを使う、寝室を別にする、テレビを2台にするなど、時間を場所をうまくずらせば経済的な負担は少なく別に過ごすことができます。
家庭内別居はネガティブなイメージがありますが、例えば一緒にいても息が詰まる、またはストレスになるのならルームシェアと考えるのも一つの解決法。
例えば「お互いに同じ部屋で過ごすのは週末だけというのを1年試してみる」などルールや期間を決めて、ポジティブな家庭内別居を試してみてはいかがでしょう。
お互いが居心地の悪くない距離のすり合わせは大切です。
夫婦のまま距離をうまく取るにはコミュニケーションが必須
ここまで夫婦の距離を取る方法を解説しましたが、、うまく距離を置くにはコミュニケーションが必須です。
どちらかが納得しないまま距離を取るのは誤解やすれ違いが生じてしまい、夫婦でいられなくなるリスクも高くなります。
距離を取るのなら必要最低限の話し合いは避けて通れません。
【夫婦が距離を取るために話しておくこと】
・なぜ距離が必要なのかをわかってもらう
・いつまで距離を取るのか、ひとまずの期間を決める
・必要であればルールを決める
・パートナーに対して要望があるなら言葉にして伝えておく
・経済的な負担がかかるなら、どこからどのくらい捻出するのかも明確にしておく
離婚を想定していないのなら、距離を置くことは慎重にならなくてはいけません。
距離を置く分、勝手なことをしてしまうと信頼がなくなってしまうため、定期的に会議の場を決めておくのがおすすめです。
会話に自信がない人はこちらの記事を。
最後に~すり合わせで心地のいい距離感を
夫婦で距離を取るのは悪いことではありませんが、その分コミュニケーションを怠ると離婚などのリスクが上がります。
距離を取ることをお互いに納得し、心地よく過ごすためのルールを決めておくと距離を取っても安心できます。
距離を置くには時間・気持ち・場所をずらす方法が有効です。
それぞれのメリット・デメリットを考えて、夫婦にとってどの方法が一番いいのかを相談して決めてください。
離婚はせずにちょっと離れて過ごしたいと悩んでいる人が、我慢や離婚以外の選択肢を考えられれば幸いです。
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