話しかけても話が弾まない。
会話が始まると喧嘩になってしまって会話にならない。
そんな夫婦関係は私だけではないはず。
今後も長く一緒に暮らすうえで、一番そばにいる人との会話が楽しくないのは苦痛ですよね。
会話が怖いと感じて会話をしなくなった私が、心の整理のために会話がなくなる3つの原因についてまとめました。
夫婦の会話が弾まない理由①話すと嫌な気持になるから
会話がなくなる一番の原因は、話すと嫌な気持ちになるからです。
私の場合は普段から私が話しかける関係性だったのですが、旦那さんは根気強く聞いてはくれるものの打てば響くタイプではありませんでした。
たまにしっかり返事をするときはひどい返事をされたという記憶が残っています。
「どうしても伝えておかなければ」という時だけしっかり返事をしておこうというスタンスだったのかな、と今になってそう思います。
こんなつまらないことで怒ると嫌われるかも?
って我慢しちゃったんだよね。
嫌な会話のほうが多くなると印象が良くないよね。
具体的に私が感じた「ひどい返事」を大きく3つに分類して解説します。
否定文で話しがち
言葉には否定文と肯定文があります。
例えばこんな風に。
【否定文と肯定文の印象の違い】
まだ水曜日か、休みまでまだ3日もあるから疲れる。
→これを肯定的な文章にすると…
よし水曜日だ!疲れるけどあと半分で休みだ!
同じ内容でも否定文で話す人より肯定的な人のほうがもっと話したくなりませんか?
できるだけ肯定文を使うことを意識すると、会話している相手に安心感や信頼感を与えます。
ダメ出しがぼやけている
ダメ出しは価値観が違う人が共同生活をするうえで必要不可欠です。
ですがダメ出しには必要不可欠な要素が3つあります。
・ゴールを明確にする→「こうしてくれたらうれしい」
・熱意をもってこだわりを伝える→感情は大切
・変化や努力を見逃さず、感謝を伝える→フィードバックも怠らない
料理が「まずい」だけだとただの悪口。
人によっては面倒という印象を持つかもしれませんが、ダメ出しをするならこのくらい具体的に熱意が必要です。
もちろん相手が歩み寄ってくれた時には気づきとフィードバックも忘れずに。
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夫婦の会話が弾まない理由②会話の主語をすり替えられるから
自分の話をしようとしたら「俺なんて」「私の場合」と返された。
何か指摘したら関係ないことを指摘されて反論された。
会話が上手くいかない原因の一つに「自分が」「自分は」と話をすり替えてしまう「話題ドロボー」
というものがあります。
しょっちゅうこんな展開になると会話するのがうんざりしてしまいますよね。
マウントを取りがち
「疲れたー。」と帰宅したら「私だって疲れた!」とか
「風邪ひいたかも。」という言葉に「俺もなんか熱っぽいんだよね。」など。
相手の言葉に「自分のほうが大変・がんばってる」のような変なマウントを取ると、相手を不快にさせてしまいます。
相手をねぎらう気持ちは常に向けていたいですよね。
自分の非を認めない
「脱いだ靴下を洗濯機に入れてほしい」
というお願いに
「部屋の掃除もできてない人が良く言うよね?」なんてひどい返事、経験ありませんか?
靴下を洗濯に出す手間って、相手を怒らせるほど大変?
こういった自分の非を認めない会話が続くと、夫婦関係は2通りの方向に向かいます。
・コテンパンに論破して上下関係ができてしまう
→鬼嫁化、モラハラ夫化
・お願いすることをあきらめる
→助け合いや信頼関係が希薄になる
言われたことを無条件に受け入れる必要はありませんが、自分に非があるのかをジャッジするのは大切です。
虚勢を張るために条件反射で反論するのは、長い目で見ると損をします。
夫婦の会話が弾まない理由③喧嘩のきっかけになるから
何か話しかけるとひどい言葉や嫌味な表現で返事が返ってくる。
あれ?
喧嘩売られてる?
話しかけるたびに感じ悪いなら話しかけたくないね。
もしも自分が嫌なことを言っていないのに相手から嫌な言葉が返ってくるなら、原因は2つあります。
弱点を守ろうとしている
返事がとげとげしくなる理由の一つとして、弱点を守ろうとしている場合が考えられます。
コンプレックスや収入など、相手に対して引け目のようなものがあると、そのことを言われたくなくて心を守るためについ攻撃的になってしまいます。
収入に引け目があるからお金の話がとげとげしくなる、家事を頑張れていないから何か言われると卑屈な態度になってしまう、などが例に挙げられます。
とげとげした返事をされる背景には何か攻撃されたくないものがあるのでは?と推測してみると、相手の心理が分かるかもしれません。
過去の経験を引きずっている
過去に相手から言われたこと、嫌だった態度、されて根に持っていることなど、過去の経験からとげとげしくなってしまうこともあります。
嫌なことを言われた側は悔しくて覚えていても、嫌なことを言った側は覚えていないのがほとんどで、このギャップが余計にとげとげしい気持ちにさせてしまいます。
一般的に夫婦間でも禁句と言われているのは、「容姿の悪口」「収入の悪口」「親の悪口」の3つです。
心当たりがあってもなくても、気を悪くさせてしまった原因を確認しなくては解決しません。
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夫婦で会話を楽しむには?
会話したくない理由から対策を練りつつ、会話を積極的に増やすことも同時に考えましょう。
夫婦という関係に甘えない
「夫婦だから言わなくてもわかる。」
「夫婦なんだし気を使わなくてもいいだろう。」
会話がなくなるのはこんなマインドの積み重ねです。
会話がなくなった夫婦はマイナスからのスタートなのでゼロスタートの初対面の人より気遣いが必要で、言わないとわからないし、気遣いは必須です。
反射的に返事をするのではなく、今までの先入観を捨てて相手の気持ちをその都度分析する必要があります。
分からなくなった相手の気持ちを知るためには、まず当たり障りのない会話を積み重ねる方法についてご覧ください。
男女感の考え方の違いを理解する
男性と女性では、右脳と左脳をつなぐ「脳梁」の太さが違います。
女性は男性に比べて脳梁が太く、行動に感情が付いて回るように脳が作られています。
【男女の脳による考え方の違い】
男性…会話に対して結論や答えを出したい
女性…会話で相手と感情を共有したい
詳しくは男女の脳の違いについて解説したこちらの記事をご覧ください。
個人差はあるものの、基本的に男女は話し方や考え方が同じではないことを普段から理解して話す必要があります。
特に女性には多いと言われていますが、かまってほしくてあえて嫌な態度やひどい言葉を投げかけて相手を試す、という行動をとってしまう人もいます。
理解できない部分はもしかすると性別の差、という場合も考えられます。
価値観の不一致や違いを楽しむ
会話が続く人は「面白そうに聞く」という特徴があります。
自分の話を面白そうに聞いてくれる人って好き。
生返事や薄いリアクションの人は話が弾まないね。
自分とは趣味や考え方が合わなくても、つまらないと決めつけず「違い」に一度興味を持ってみてはいかがでしょう。
無理に価値観を同じにする必要はありませんし、自分も同じ考え方に寄せなきゃ、という意味ではありません。
ただ自分にないものを面白がるだけで「面白そうに聞く」ことができます。
最後に~夫婦は他人と意識して丁寧な会話を
夫婦間の会話がなくなる原因は3つ
①話すと嫌な気持ちになるから話したくなくなる
②相手の自分本位は考え方にうんざりして話したくなくなる
③会話が喧嘩のきっかけになるから話したくなくなる
共通して言えるのは「会話すると損をするから話したくない」という気持ちが積み重なって会話がなくなる、ということ。
今会話がうまく続かないと感じている人は、考え方や話し方、聞き方をがらっと変えるくらいのつもりでないと改善は難しいでしょう。
すぐに会話が楽しめる関係性まで戻すのは難しいかもしれませんが、トライ&エラーを繰り返して少しずつ「不快ではない会話」を積み重ねることから始めましょう。