夫婦喧嘩がヒートアップした勢いでその気もないのに「離婚だ」と言って黙らせようとしたり、冷戦状態を何とかしようと離婚をちらつかせて脅したり、夫婦間ではよく聞く話ですよね。
夫婦仲の改善に打つ手がないから離婚を切り出してみようとしている人は、まず言われた側がどんな気持ちになるのかを知っておくべきです。
この記事では「離婚は脅し文句として効果的なのか」について、離婚を脅し文句に使われた経験のある私が解説します。
一度口から出た言葉は戻せないので、脅しで離婚を切り出そうとしている人はこの記事をぜひご参考にご覧ください。
【離婚する】は脅し文句にするなら取扱注意!
「離婚する」という脅し文句はは打つ手がなくなって最終手段としてなら有効です。
ただし薬に例えると副作用の強い劇薬といったところなので、できれば使わない方法を探した方が無難です。
具体的に「離婚する」という脅し文句を使わざるを得ない場面を3つ紹介します。
最悪離婚に発展しても向き合って対話しいたい時
「離婚する」という言葉を口にする以上、離婚に発展する覚悟が必要です。
自分は脅しのつもりでも、相手が前々から離婚を視野に入れていることも少なくはないからです。
「これで関係が改善しないなら離婚も仕方ない」という考えの人は、ダメ元で脅し文句として離婚を切り出すのもアリだと思います。
具体的に離婚のこと考えておく方がいいよね。
・親権
・住むとこ
・お金のこと
の3つは必要最低限かも。
【関連記事】
専業主婦が離婚をするには?配偶者に内緒でまず考える3つのこと
【主婦向き!離婚に関するおすすめ本】状況別に参考にできる10選
真剣に話合いに応じてくれない時
真剣な話に冗談で返されたり、生返事でちゃんと聞いてなかったり、意思疎通がまともにできないなら離婚という言葉で緊張感を出すのはありです。
ただし相手が真剣に話合いに応じてくれないのには理由があるかもしれないので、まずはなぜ話し合いに応じてくれないのかを聞いてからでも遅くはありません。
【関連記事】
伝え方コミュニケーション検定で夫婦仲改善!会話の溝を埋めるノウハウ
夫婦の会話が弾まないのはなぜ?原因3つと楽しく会話する方法
口を聞いてもらえなくて半年以上たっている時
私の場合は、旦那さんと口を聞かなくなって2年が経ってから、離婚届けにサインをしてほしいと切り出されました。
口を聞かなくなった本人からすると、1か月が経つと仲直りがどうでもよくなり、半年も経つと口を聞かない状況に慣れて元に戻すのが面倒になります。
できれば離婚を持ち出さずに夫婦仲の改善をするのが理想ですが、いろんなことをやってもう打つ手が残っていないなら離婚で脅すのも仕方ないのかもしれません。
夫婦喧嘩で【離婚】を脅し文句として使うメリット
夫婦喧嘩で脅し文句として離婚を切り出すメリットは2つあります。
- 話を真剣に聞いてくれる可能性がある
- お願いを聞いてくれる可能性がある
どちらも相手が夫婦という状況をやめたくない場合に限りますが、どうしても夫婦仲が改善しない場合は一石を投じることができるでしょう。
メリットは「夫婦関係が変わる可能性がある」ってだけ?
うん。
むしろデメリットしかないかも。
夫婦喧嘩で【離婚】を脅し文句として使うデメリット
夫婦喧嘩で脅しのために離婚を持ち出すと、メリットよりもデメリットの方が多いことを知っておく必要があります。
- 本当に離婚に発展する可能性がある
- 脅しとして使うとモラハラに当たる場合がある
- 相手の心に離婚という選択肢を植え付けてしまう
一つずつ詳しく解説します。
本当に離婚に発展する可能性がある
相手が「ゆくゆくは離婚をしよう」と心の中で考えていたとしたら、離婚が脅し文句にならないのは言うまでもありません。
他にも結婚生活に執着がない場合や、経済的に困らない場合など、ぽろっと勢いで出た言葉が現実になることも少なくありません。
特に喧嘩腰で発言したら引っ込みがつかないよね。
勢いで離婚する人って多いはず。
離婚を脅し文句として使うのであれば、リスクを覚悟して慎重に話す必要があります。
脅しとして使うとモラハラに当たる場合がある
離婚を切り出すこと自体はモラハラではありませんが、離婚をちらつかせて言うことを聞かせようとしたり我慢をさせようとしたりするのはモラハラに当たります。
パートナーが敵意を持っている場合や離婚をひそかに視野に入れている場合、発言の記録を取られて慰謝料請求、ということにもなりかねません。
精神的にダメージが、って思ってなくても言ったもん勝ち。
怖い…
相手の心に離婚という選択肢を植え付けてしまう
それまでパートナーが離婚を考えたことがなかったとしても、離婚を切り出されたことをきっかけに離婚を意識するようになることは少なくありません。
その時は脅しが上手く効果を得たとしても、子どもが巣立った後や定年後などに「あの時からずっと離婚しようと思っていた」と言われるパターンが少なくありません。
どうしても脅し文句として使うなら、アフターフォローをしっかりしてパートナーに必要な存在であると思わせる必要があります。
【離婚】を脅し文句に使われた私の体験談
私は実際に旦那さんに何度か離婚を切り出されています。
仲が良かった時期の冗談めいたものは数えきれず、不仲になってからは真剣に向かい合って離婚の話になったことが3回あります。
離婚届けにサインをと言われた時
ある日突然私の母を旦那さんが家に呼びつけて、離婚届にサインをするように言われました。
新幹線で3時間もかかるのに母をわざわざ家に呼び出したこと、突然離婚届が出てきたこと、会話をしたくない旦那さんにいろんなことを言われたことなど、情報が多すぎてパニックになりました。
そのころ自暴自棄になっていたこともあり、出された離婚届に間をおかず何の迷いもなくサインをして突き返し、一気に離婚の話がまとまりました。
後で分かったのですが、旦那さんはこれを機に真剣に話し合いをしたかったようです。
夫婦仲改善中に離婚を切り出された時
離婚届けにサインをした後、何とか離婚危機を脱して夫婦カウンセリングに通い始めました。
その後何度も話し合いをして、特に問題もなく少しずつ関係が改善していると思っていたのですが、そんなタイミングで離婚をするのかと切り出されたこともあります。
どうやら旦那さんは私がろくに会話をしない状況が嫌だったらしく、手早く解決したかったようです。
私としては会話をしても自分がみじめになるから必要以上に会話をしたくないのですが、そんな状況なら離婚しようか?と言われました。
同居離婚を切り出された時
必要以上に会話をせず、それでもなんとなく成り立ってきた最近の話ですが、業務連絡的な話をしているときに切り出されたのが同居離婚の提案でした。
離婚届にサインをしてから2年以上が経っていて、もうこのまま同居人感覚で協力して生活するのだろうと思っていた矢先だったので驚きました。
聞けば旦那さんは私を恋人のように見てしまうのが申し訳ないから、というのが理由らしいです。
すでに2度も離婚という言葉で脅されていたので、口には出しませんでしたが「養ってほしいなら性生活に応じろという脅し」と私は理解しました。
いい気はしませんが、現状の生活を気に入っているので私が折れる形で決着がついています。
こんな風に離婚という言葉が出るたびにどんどん信頼を失っていて、今では「またか」と思うようになりました。
脅しは脅しでしかないので、夫婦関係を本当に良くしたいと思うなら脅しのために離婚を持ち出さない方が無難です。
「離婚する」と脅す前にできること
脅し文句として離婚を切り出すのはリスクの方が大きく、できるだけ使わない方がいい手段です。
脅す前にまずは他に言い解決方法がないか考えてみましょう。
コミュニケーションスキルを磨く
夫婦仲が悪くなるのはほぼコミュニケーションのすれ違いが原因です。
私の場合はは仕事で忙しい旦那さんに気を使って言いたいことを我慢したり、手伝ってほしいとか限界が競うとか弱音を吐かなかったのが夫婦仲が悪くなった一番大きな原因です。
もっとうまくコミュニケーションができていれば、という後悔から、コミュニケーションに関する本をたくさん読んで勉強しました。
コミュニケーションの本は膨大に出版されていて、例えばAmazonのkindle会員なら安く購入できたり、中には無料で読める本もあります。
2か月間99円で試すことができていつでも解約ができるので、お試し期間の2か月間本をたくさん読めばコミュニケーションテクニックはかなり身につきます。
信頼のおける人に相談する
自己解決には限界があるので、知見のある人に相談することが解決の近道になります。
知見のある人は例えば以下のような人がおすすめです。
- 離婚経験のある人
- 離婚しそうになったけど持ち直した経験のある人
- コミュニケーションスキルが高い人
- 心理学に精通した人
- 夫婦カウンセラー
友達や親・兄弟でもいいのですが、おそらく客観的な見解は出てこないでしょう。
パートナーを説得できて経済的に余裕があるなら夫婦カウンセリングに一緒に通うのが効果的です。
身近に離婚経験のある人、または持ち直した経験のある人がいれば、その時の体験を聞かせてもらうのもいいでしょう。
相談できる人がいなさそうな場合は、オンラインカウンセリングで心理学に精通した人に相談する方法もおすすめです。
オンラインカウンセリングのUnlaceが価格的にも使い方的にもおすすめ。
夫婦の悩みが得意なカウンセリングってまだ貴重なんだよね。
【オンラインカウンセリングUnlace】
価格 | 8,800~/2週間 |
サービス内容 | ・チャット形式の相談 ・ビデオ形式の相談 |
相談に乗ってくれる人 | ・臨床心理士、公認心理士など有資格者 ・合格率14%の採用試験あり |
利用可能時間 | 24時間365日 |
利用方法 | ・スマホアプリ ・PC |
利用者数 | 月間3万人以上 |
予約 | 不要 |
脅し文句に離婚を切り出して後で変な関係性になるくらいなら、ひとまず2週間だけ契約して、現状を相談してみてはいかがでしょうか。
心理資格保持者のカウンセラー在籍【Unlace】最後に~夫婦喧嘩で離婚を持ち出すのは緊急処置
離婚という言葉を脅し文句にして夫婦関係を改善しようとするのは、その瞬間だけに注目すれば効果的に見えますが、長い目で見ればいい方法ではありません。
脅し文句のつもりがそのまま離婚に発展したり、相手の心に離婚という選択肢を与えてしまうことも。
脅すよりもコミュニケーションスキルを磨いたり、いい答えをくれそうな人に相談してみましょう。
安易に脅す前にまだできることがあるはずなので、時間をかけてでも他の手段を探してみてはいかがでしょうか。
心理資格保持者のカウンセラー在籍【Unlace】