夫婦仲を改善するのに効果的な方法はたくさんありますが、その中でも重要なのが感謝の伝え方です。
感謝を伝えるのにもちろん真心は必要ですが、相手に気持ちが伝わらないと台無しですよね。
今回はあえて「ありがとう」を言う場面を作って、感謝を伝える回数を強制的に増やすずるい心理テクニックを3つ取り上げてご紹介します。
- フランクリン効果
- サンクコスト効果
- ランチョンテクニック
この3つの心理効果がどんなんものなのかと、夫婦間系においての使い方や心理テクニックを使った感謝の伝え方について解説します。
夫婦間にも、親子関係や友人関係、職場の人間関係など、あらゆる場面ですごく役に立つテクニックです。
使いこなせれば関係性が劇的に好転するので、ぜひ読んで身に付けてくださいね。
夫婦仲改善のための感謝の伝え方①フランクリン効果
フランクリン効果とは、お願いを聞いてあげた相手に好印象を抱く効果です。
えっと、お願いを聞いてもらったから好印象、じゃなく?
そう、お願いをかなえてあげた側がお願いした側に対して好印象を抱くの。
「嫌いな人に親切にする」
という矛盾を感じると修正したくなるという心理が働き、「好意があるから親切をした」と考えるようになります。
フランクリン効果の基本
ただしこのお願いですが、相手の負担になるようなものではなく、むしろ断るのが気が引けるくらいの簡単な物を積み重寝ましょう。
【お願いの例】
NG例≫仕事帰りに帰り道と反対方向のスーパーで大量の買い物をお願いする
OK例≫仕事帰りにポストの郵便物を持ってきてとお願いする
フランクリン効果をより効果的に使うテクニック
フランクリン効果はいうなればジャブをたくさん打つことで効果を発揮します。
「洗濯を手伝ってほしい」というお願いをしたいなら、まずは「ベランダに出るのに手がふさがってるから窓を開けてほしい」くらいの内容を積み重ねることからスタートすると◎。
これなら断る理由を考える方が難しいですよね。
繰り返すことでそのうち気を利かせて何も言わずに開けてくれるようになったら、もう少しレベルアップしたお願いをできるようになります。
フランクリン効果を高める感謝の伝え方
フランクリン効果を高めるには、相手に「今パートナーに親切をした」と実感させることが重要です。
と難しく書きましたが、簡単に言うとありがとうを言うことです。
ありがとうと伝えることで、「親切にされています」とアピールすることができます。
簡単なお願いを聞いてもらったときも、気持ちを込めて「ありがとう」と伝えることで「親切にされていますよ」と相手に印象付けましょう。
夫婦仲改善のための感謝の伝え方②サンクコスト効果
サンクコスト効果とは、時間・お金・労力をかければかけるほど手放すのが惜しくなるという心理効果です。
もう着ない服なのに高かったから捨てられない、っていうアレね。
タンスの肥やしは誰でもあるわよね。
人間関係において平たく言うと、わがままな女性や客観的にみるとダメ男と呼ばれるような人がモテる、というのがこのサンクコスト効果に当てはまります。
サンクコスト効果の基本
サンクコスト効果はフランクリン効果に似ていますが、フランクリン効果は「親切な行為をした」と思わせるのが目的で、サンクコスト効果とは「コストを使った」と思わせるのが目的です。
普段からコツコツと小さいお願いを積み重ねて、誕生日などにちょっとしたものをおねだりすると、フランクリン効果にサンクコスト効果が上乗せされるでしょう。
【サンクコスト効果を狙えるプレゼントをお願いしよう】
・並ぶのがギリギリ苦じゃない人気店のスイーツ
・高すぎないけど印象に残るくらいの額で日常的に使うもの
・相手が興味のあるジャンルで抽象的にアイテムだけを指定する
私ならワイヤレスイヤホンが欲しい、とお願いするわ。
旦那さん電化製品を見るの好きだから。
ワイヤレスイヤホンだとどの機種がいいのか調べるの、労力がかかりそうだもんね。
ずるいテクニックなので悪用厳禁ですよ。
サンクコスト効果をより効果的に使うテクニック
サンクコスト効果は相手に負担をかけることにより効果を発揮します。
ですが夫婦関係において、お金をたくさん使わせるのは現実的ではありません。
だからお金をたくさん使わせるのではなく、お金・時間・労力を使わせたことを忘れない工夫で効果アップをするのがおすすめです。
食べ物ならお店の前を通るたびに「こないだのおいしかったよね」と話題に出したり、形に残る物ならインテリアや普段使いのものなど、常に視界に入るものが印象に残ります。
サンクコスト効果を高める感謝の伝え方
サンクコスト効果は相手に負担を負わせるテクニックなので、「相手のために行動してよかった!」と行動に対して快感を与えることがポイントです。
だからこそ感謝の伝え方が重要なカギを握るテクニックです。
具体的に効果的な感謝の伝え方は
- 急いでたから助かった!ありがとう!と理由をつけ手感謝する
- 自分にはできないから助かった!と特別感を出す
- 社交辞令と思わせないために時間差で2回目のありがとうを言う
- 「手間かけてごめんね」ではなく「助かったよありがとう!」を意識する
- 時間が空いてから第三者に自慢する
職場で人にお願いするのがすごくうまい人がいるけど、そういえばこれ全部やってるわ。
確かにこんな風に感謝されたら手伝いたくなっちゃう。
悪用すればいくらでもずるいことができますが、いい夫婦として協力して生活していくにはどちらかというと「頼れる部分は頼ってしっかり感謝しましょう」というスタンスととらえて下さい。
夫婦仲改善のための感謝の伝え方③ランチョンテクニック
美味しいものを食べているとき、オキシトシンが分泌されて幸福感を感じ、ポジティブな気持ちになります。
誰かと一緒に食事をすると相手に対してもポジティブな気持ちになるため、相手に対して信頼感や親近感を抱く、というのがランチョンテクニックです。
ランチョンテクニックの基本
ランチョンテクニックの基本は「一緒に食事を取ること」です。
忙しくて難しい場合は例えば週末だけでも一緒に食事をしたり、遅い時間なら寝つきがよくなるハーブティーを一緒に飲んだりするのも効果的です。
会社や友人からもらったお土産を半分こしながらお土産の話題で会話するのもおすすめです。
ランチョンテクニックをより効果的に使うテクニック
ランチョンテクニックをより効果的に使うには、座る位置関係も重要です。
座る位置関係によって相手への印象が変わる「スティンザー効果」というものがあります。
夫婦仲がすごく悪いなら横並び、仲が特別悪いわけではないけど仲良くなりたい場合は斜め向かいに座るのがおすすめです。
スティンザー効果について詳しくはこちらの記事で解説しています。
ランチョンテクニックの効果を高める感謝の伝え方
ランチョンテクニックは相手にポジティブな印象を抱く効果なので、ぼんやりした感謝の気持ちを伝えるのに適しています。
- さりげなくお互いの存在に対して「いつもよくしてくれてありがとう」
- 特別な日に特別な食事を取りながら「一緒にいてくれてありがとう」
など、普段はなかなか言えない、もしくは照れくさいなど素直に聞きにくいことも比較的伝えやすくなります。
もっと仲良くなりたい夫婦や、最近仲が冷えてきたと感じる夫婦におすすめの方法です。
仲が悪い我が家にとっては、二人で出かけて外で食事なんて、気まずくて「おいしい」と感じる暇がないかもと、二人きりで食事なんて何年も行っていません。
料理は好きだけど、たまには人が作ったおいしいものをたべたくなるのよね。
そこでおすすめなのが、ミシュラン経験のあるシェフが監修した
そこでおすすめなのが、ミシュラン経験のあるシェフが監修したCHEFBOXおうちで高級料理が食べられるのも不仲夫婦の私にとってありがたいのですが、このシェフボックスは好き嫌いなどをカスタムできるのが最大の特徴。
和食、フレンチ、エスニックなどジャンルが多岐にわたり、飽きることもありません。
都度購入も定期購入も可能で、定期購入はいつでも解約可能です。
片づける手間もないので、おうちでゆっくりおいしい食事を取りながら二人で過ごしてみてはいかがでしょうか。
夫婦仲改善中の私がやっている感謝の伝え方
以前はおしどり夫婦と自覚するほど仲が良かったのですが、今は必要最低限の用事以外の会話をしなくなりました。
仲が良かったころはこんな心理テクニックは知らず、上手に甘えなかったからかお願いを何度か断られた経験があり、もともと頼るのが苦手な性格も手伝って旦那さんを頼ることをしなくなりました。
不仲状態になってからは旦那さんから「頼ってほしい」と歩み寄ってくれるようになりましたが、長年「人に頼らず自分で解決する」という癖がついているため素直に頼ることができません。
甘えたりお願いをしたりできるようになるのはまだまだ時間がかかりそうですが、何かしてもらったときにできるだけ気づいて「ありがとう」と伝えるようにしています。
まともに口をきけないような状態でこの記事を読んでいる人にとって、今回の心理テクニックをいきなり実践するのは難しいでしょう。
ですが頼って感謝することの大切さを理解して小さな親切に気づけたら、「ありがとう」と伝えるだけでも少しずつ相手の心は動くのではないでしょうか。
最後に~感謝はしすぎて邪魔になることはない!
感謝の気持ちを伝えて困る人ってあまりいませんよね。
だから「ありがとう」を言う機会をあえてたくさん増やせば、相手からの好感度を得ることができます。
心理効果をたくさん使って、相手の心に響く感謝をたくさん伝えて、好感度をどんどん上げてください。
- 簡単なお願いを積み重ねて「フランクリン効果」で好感度を上げる
- あえてわがままを聞いてもらうことで「サンクコスト効果」を使って好感度を上げる
- 一緒に食事をして「ランチョンテクニック」で普段の感謝を伝える
ずるい心理テクニックではありますが、たくさん感謝を伝えることで自己催眠がかかり、普段からパートナーに感謝の気持ちを持つこともできます。
心理効果はきっかけとして、お互いに頼り合えるような信頼関係が築けるといいですね。
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[…] 夫婦関係改善に役立つ心理効果についてはこちらの記事で解説しています。 […]