HSPは結婚できないだの、結婚生活に向いていないだの、ネガティブな噂を見て「だからかー。」と感じているHSPさんは私だけではないはず。
HSPの人が非HSPの人と暮らすと、どちらかが過剰に気を使ってしまうので疲れてしまうんですよね。
私が離婚危機になったのも、思い返せばHSP気質の部分が悪さをしている気がします。
- 気を使いすぎて言いたいことが言えない
- 疲れているかもと顔色をうかがいすぎて疲れる
- 1人になりたいときに1人になれない
今回は離婚ギリギリまで行ったHSP妻の私が、HSPさんが離婚しないためにできることを解説します。
HSPが原因で夫婦仲が悪化している人はぜひご覧ください。
HSP妻は離婚率が高い?
HSPは結婚に向いていないと言われることがありますが、考えられる理由は同居人に気を使いすぎてしまうという部分なのではないでしょうか。
【HSPが同居人に気を使いすぎてしまう例】
・同居人の機嫌が気になってしまう
・同居人が疲れたり機嫌が悪いと自分のせいかと考えてしまう
・同居人から神経質で面倒な人だと思われてしまう。
(またはそう思われているのではないかと勘繰ってしまう)
面倒がられないようにHSP気質っぽい部分は隠してる。
お互いに信頼関係にあって、ある程度遠慮しなくていい間柄でないと、一緒に暮らすのがどちらかのストレスになる気質と言えます。
HSP妻が離婚しないために改善できること
「HSPは気質だから治せない」と言われはいますが、考え方を変えることで生きにくさを軽減することができます。
改善する考え方は大きく3つあります。
①他人軸の価値観をやめる
私の場合、人の顔色をうかがうのは、人に自分の価値をゆだねてしまっている部分があるからだと気づきました。
- 旦那さんの好物を頑張って作ろう
- 旦那さんの前で子供を叱らないようにしよう
- 旦那さんの前で疲れた顔をしないようにしよう
「いい妻・母でなければ嫌われる」
「私の存在価値がなくなってしまう」
そんな風に考えて常に旦那さんに評価されたいと考えるようになっていましたが、頑張ったところで旦那さんは私のことを認めたりほめたりはしてくれません。
「ほめたりしない性格だから仕方ない」と気づいてから、一生懸命話しかけたり機嫌をうかがうのをやめたらすごく楽になりました。
料理は自分が作りたいもの楽しんで作ればいいし、子供はしょっちゅう叱らなくてもいい年齢になり、疲れたり体調が悪い時は気を遣わずに休めばいいと考えられるようになりました。
料理はインスタと上達のためと思うことにしたわ。
自分の価値観を大切にすると、「ほめてほしい」「認めてほしい」という承認欲求がなくなり今はずいぶん楽です。
②自分の機嫌は自分で取る
イライラしたり疲れたり落ち込んだり、そんな時に「空気を読んで気を使ってほしい」という甘えがどことなくあった気がします。
自分が人の顔色をうかがう癖があるからと言って、相手のも顔色をうかがってもらえるわけではありません。
最近耳にする「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」ってやつか?
親が「しんどいの?」「怒ってるの?」って聞いてくれるタイプだったから家族はそうしてくれるって思い込んでたかも。
雑誌でたまたま見たお坊さんの言葉に
「イライラの正体は自分の期待通りに他人が気遣ってくれないこと」
という言葉を見つけてから、自分の機嫌は自分で取ることにしました。
- 怒っているときは怒っている理由やどうしてほしいか伝える
- 体調が悪い時は遠慮なく休む
- メンタルが落ちているときは「ひとりにしてほしい」と一言添えて引きこもる
私の場合は怒りが収まらない時は断捨離と掃除を、凹んだ時には気が済むまで一人で泣く、という風にストレスと付き合っています。
「自分にご褒美」なんていちいちお金を使わなくても、自分の機嫌はある程度自分でコントロールすることができます。
③よくコミュニケーションを取る
離婚危機を迎えたのをきっかけに「どうせ離婚になるなら言いたいことを全部言おう」という気持ちになり、今まで感じたことをたくさん話しました。
- 母親に向いていないという趣旨のことを何度も言われた
- ブス、老けたという趣旨のことを何度も言われた
- 料理は勉強したり頑張っているのに、おいしいと言われたことがない
旦那さんは悪意があって悪口を言いたかった訳ではなく、場を和ませるための冗談を私がひねくれて受けていただけなのです。
頭では冗談だと分かっていても、打たれ弱い心に少しずつダメージが蓄積して、限界を超えてから会話がつらくなりました。
「そんなつもりで言ったわけじゃない」と喧嘩になりましたが、今ではHSP特有の「被害妄想っぽくとらえる」という気質を理解してもらえたようです。
今は私が勘違いしないように丁寧に話してくれる。
クッション言葉ってやつか。
HSP気質について理解をしてもらいたいなら、関係が悪くなっても仕方ないという覚悟で話をしてみることも必要なのかもしれません。
HSP妻必見!後天的に出るHSPっぽい症状
HSPという言葉がブームになりすぎて、「HSP=気質で特徴だから治らない」というのが定説になりつつあります。
ですが実はHSPっぽい部分が後天的に出ることがあり、改善できる場合もあります。
物理刺激に敏感すぎるなら栄養バランスを見直す
人は栄養が足りなくなると生命の危険を感じて、防衛本能から刺激に過敏になることがあります。
農林水産省によると、一日に必要なカロリーは女性で1400~2000kcal程度と言われています。
活動量の少ない成人女性の場合は、1400~2000kcal、男性は2200±200kcal程度が目安です。
農林水産省HPより抜粋
カロリーはしっかり摂っていても栄養が偏っていると防衛本能が働きます。
例えばポテチ1袋(約550kcal)+コーラ500ml(225kcal)でおおよそ1食分のカロリーをとっても栄養は全然足りません。
栄養が足りない=飢餓状態
と判断して、脳が生き残るために過敏になってしまうことがあります。
栄養バランスに心当たりのあるHSPさんは、サプリメントや宅食サービスなどを利用して栄養を見直すことも検討しましょう。
人の顔色をうかがう癖があるなら親との関係性を見直す
親との関係性により、人の顔色を常にうかがうのが癖になっている人もいます。
私も父の機嫌に振り回される家庭環境で育ったので、相手に対して「怒っているかどうか」を気にするのが癖になっていると大人になってから気づきました。
毒親だと共感力が過敏になっちゃうのか…
自覚して癖をやめる意識をするだけで随分楽になるわ。
心当たりのある人は親と距離を取ったり、心理カウンセラーに相談することで改善できることもあります。
大人の発達障害の可能性も疑う
「HSPは発達障害などの病気ではない」とよく言われるのは、症状が似ているからです。
10人に1人は「大人の発達障害」とも言われていて、「生きにくい」とは感じていてもまさか自分が発達障害だとは気づかない人も実はたくさんいるようです。
落語家の柳家花緑氏もその一人で、40歳で自分が発達障害と分かるとそれまで「努力不足でいろんなことができない」と思っていた気持ちが楽になったと言っています。
詳しくは書籍化されているわ。
HSPだと思い込んでいた生きにくさが発達障害やADHD、ASDである可能性もぬぐえません。
気になる人は精神科か心療内科に相談してみましょう。
HSP妻は夫に理解をしてもらうのが大前提
HSPという言葉が一般的になってきたとはいえ、HSPが理解できない非HSPの人もまだまだいます。
自分で改善できることをしてもすべてを改善できるわけではないため、HSPである自分の特徴について分かってもらう必要があります。
あえて雑な例えをするなら、ペットを飼うときにペットショップの店員さんが飼い方を説明するイメージで、自分の取り扱い方法を丁寧に伝えておくとスムーズです。
自分の取扱説明書を作る
HSPとひとまとめにしても、全部の特徴がHSPの人すべてに当てはまるわけではありません。
ですので自分オリジナルのトリセツを伝えておくとお互いにストレスにならずに済みます。
私の場合は以下のような特徴があります。
- 1人の時間が無くなると余裕がなくなるので夏休みはメンタルが乱れる
- 家族で人混みに出かけると頭痛が出ることがある
- PMSで生理前後は頭痛と眠気が出る
- 塗料などの刺激臭で頭痛が出る
「伝えたから気を使って」というスタンスではなく、自分の特徴を自覚するついでに伝える、という感覚だと伝えやすいですよ。
HSPを言い訳にして搾取しない
HSPの気質について説明は必要でも「HSPだから」という理由で好き放題していいわけではありません。
- HSPだから疲れやすくて家事ができない、と言い訳してさぼる
- HSPだから一人になりたいと家事をせずしょっちゅう出かける
- HSPは刺激に弱いんだから静かに!と過剰に強要する
など、HSPが免罪符になってなんでも許してもらえるわけではありません。
嫌気がさすくらい図々しいのはNGってことね。
結婚生活は助け合いだからね。
無理はよくありませんが、共同生活において必要最低限は相手に気を遣って暮らす必要があります。
最後に~HSP妻の離婚危機は改善可能!
自分がHSPだから結婚生活が長く続かないのではないか、と不安を感じたら自分のできる範囲で改善してみましょう。
- 自分の価値観を優先してもOK!
- 自分の機嫌が自分で取れるようになると楽!
- 相手に自分のトリセツを伝えておくと、気持ちの整理にもなって楽!
ただし中には、後天的にHSPと似た特徴が出ている場合もあるため、一度自己分析をしてみることも大切です。
- 栄養バランスが乱れて生命危機から本能的に刺激に敏感になっているかも
- 親との関係性から顔色をうかがいすぎているかも
- 発達障害かも
改善できる部分は改善して、パートナーを信頼してよくコミュニケーションを取るのが離婚を回避する方法です。
自分を大切にしてくれる人のためにも、自分の価値観や気持ちを尊重して生きにくさが改善されますように。
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