結婚10年目は夫婦仲が悪くなるの?
7年目の浮気だの、産後クライシスだの、熟年離婚だの…
結局のところ結婚何年目が危機なの?
結婚して仲が悪くなるタイミングは各ご家庭それぞれ違う、とはいうものの、ある程度の共通点があります。
カギになるのは子供の成長です。
子供の成長と夫婦関係がどんなふうに影響して、いつ何に気を付けるべきなのかをまとめました。
ある日突然離婚届が出てくる、なんてことのないよう、予習してできることをしておきましょう。
結婚10年目は仲が悪い?
結婚10年目といえば、子供がなんとなく手を離れて小学校に上がり始める時期と重なる夫婦が多いでしょう。
小学校に上がるころ、妻側が考えることは例えばこんなこと。
・手が離れたから仕事をしようとする
・お世話に関しての協力がほぼ不要になる
・夫婦二人きりになって持て余す時間が出始める
小学校に上がるまでにいい関係性が出来上がっていたり、精神的にお互いが成熟していたりする夫婦は、子供が小学校に上がったことをきっかけにして関係性が悪化することはあまりないでしょう。
ですが「助けてもらえなかった」「自分のことしか考えてない」といった印象では、パートナーの助けが必要なくなったタイミングで会話が減ったり、一緒にいる時間が減ったりと不仲へのきっかけになってしまいます。
私も次男が5歳くらいの時から、旦那さんと一緒にいるのがしんどくなったわ。
離婚しやすい3つの時期
結婚10年目は物理的に客観視する余裕ができて仲が悪くなりやすいですが、実は一番離婚しやすいのが結婚2年目です。
さらに「熟年離婚」といわれる通り、子供が巣立つ時期と重なる結婚20~25年目も離婚しやすいとされています。
離婚しやすい時期①結婚2年目
恋は3年で覚めると言われていて、1年付き合って結婚したとすると、結婚2年目は恋が覚め始めるタイミングと重なる夫婦も多いでしょう。
【結婚2年目で離婚が多い理由】
・恋が冷める時期
・生活サイクルや価値観が合わないことに気づく時期
・出産を機に不満が出たり、産後クライシスが出る時期
生活サイクルや価値観など、本来すり合わせが必須になるのが結婚2年目あたりです。
ですがすり合わせが上手くいかなかったり面倒になる、というのが結婚2年目が離婚しやすい理由です。
戸籍に×が付いてもまだ若くてやりなおしやすい、という要因も大きいでしょう。
子供がまだなら離婚までが早いですが、子供がいるからこそパートナーが疎ましくなる「産後クライシス」という時期が結婚2年目に当てはまる夫婦も多いでしょう。
離婚しやすい時期②結婚10年目
結婚10年目は子供に手がかからなくなる時期です。
【結婚10年目で離婚が多い理由】
・子供に手がかからなくなり、パートナーと過ごす時間が増える時期
・片親でもなんとか子供を育てられる年齢になる時期
・育児がちょっとだけ落ち着いてから離婚準備が済む時期
「子供を育てる」という共通の目標が少し薄れるタイミングで、不仲であることを意識し始めた夫婦が、離婚に向けて真剣に考える時期とも言えます。
ただし子供のために自分が我慢すれば、という考え方をする人もたくさんいるため、実際に離婚するのを子供が完全に手を離れるまで先延ばしにする人も多いでしょう。
子供の学校の卒入学のタイミングが危なそう。
離婚せずに仮面夫婦化する人もたくさんいる。
離婚しやすい時期③結婚20~25年目
子供が就職や大学進学などで家を出たタイミングも離婚しやすいと言われています。
具体的にはこんな理由があります。
【子供がいなくなると離婚しやすくなる理由】
・子供を育てるための経済的な不安がなくなる
・子供がいなくなり夫婦2人で過ごす時間がつらくなる
・空の巣症候群で気持ちが不安定になる
一言にまとめると、夫婦のきずなを子供だけがギリギリつないでくれていた場合、きずなを失って離婚しやすいのが結婚20~25年目です。
将来的に老後は仲良くと考えているなら、子供に頼らない夫婦間のきずなを作っておくことが大切です。
空の巣症候群とは、子供が巣立った後に主に女性に起こる適応障害の一種です。
今まで愛情を注いできた子供がいなくなり、自分の役割がなくなったと感じることにより、虚無感を感じたりひどい場合うつ状態になることも。
・子供のために一生懸命すぎる人
・家の外に趣味や友達などの第2の居場所がない人
・夫婦間に信頼関係が築けていない人
がなりやすいとされています。
空の巣症候群についてはこちらのサイトでわかりやすく解説されています。
思い当たる人は夫婦2人で何か新しい趣味を始めてみるのがおすすめです。
離婚しやすい魔の10年目の乗り切り方
思い起こせば私も結婚10年あたりから本格的に会話をやめました。
それまでに自分としては許しがたいことをたくさん言われてきたのですが、子供のことに手一杯で面倒だったのもあり、「嫌だからやめてほしい」と伝えることを怠ってしまいました。
蓄積された「嫌」という感情は、子供から手が離れるタイミングで我慢する限界がきてしまいました。
こうならないためにはどうしたらよかったのか、やるべきことを3つ考えました。
「嫌」をちゃんと伝える
嫌だという感情はちゃんと伝えておかないと、どんどん根に持って大きな不満になってしまいます。
ほんの小さなことがきっかけで離婚を考えるほど嫌な気持ちになるくらいなら、小出しに「嫌」を上手に伝えた方がダメージが少ないですよね。
嫌なことをされた・言われたときは自分がなぜ嫌なのか、どうしたら嫌じゃなくなるのかなど、理由と代替え案まで自己分析してから伝えると相手にも伝わりやすいですよ。
我慢が美徳だと考えず、どうしても嫌なことは誠実に伝えましょう。
ヘルプを出す
夫婦は共同作業、と結婚式ではわかっていたはずなのに、いつの間にか頼るのをやめてしまっていました。
仕事を頑張っているのに、専業主婦の私が頼るの気が引けるんだよね。
「俺は仕事頑張ってんだから家のことは任せた!」
パターンもよく聞く。
手伝って、手を貸してが言えない・言わせない関係性になってしまうと、余裕ができたときに二人で時間を共有するのが難しくなってしまいます。
ゆくゆくは二人仲良く暮らしたい!
と考えているなら、忙しい時ほどお互いを頼って助け合いができる関係性を作っておく必要があります。
物理的に頼りにくくても、精神的に甘えることは必要です。
自分らしくいる
相手に遠慮して自分の価値観を無理に曲げてしまうと、どんどん居心地が悪くなってしまいます。
逆を言うと、一緒にいると自分らしくいられる人は居心地のいい人、ということです。
自分を曲げて一緒に暮らしてもゆくゆくはつらくなるので、だったら自分の意志ややりたいことを少しづつ聞いてもらうのも離婚危機を避けるための方法です。
一緒に生活するのなら我慢は何年も何十年も続きません。
自分らしくいるために、パートナーと真剣に話し合ってみてはいかがでしょうか。
最後に~結婚10年目は夫婦関係のバージョンアップを
結婚10年目は結婚2年目に次いで離婚危機になるタイミングです。
離婚を回避するには、子供が完全に巣立つ前に夫婦2人で過ごすための趣味を始めるのもいいでしょう。
お互いが自立したうえで、頼ったり頼られたりする関係性も夫婦としてはいい状態です。
結婚10年目は結婚当初に比べて子育てや仕事など、いろんなことを乗り越えてきて精神的に成熟している頃でしょう。
夫婦関係が悪化したら、ぜひアップデートするタイミングだと前向きにとらえて、関係性をバージョンアップしてみてはいかがでしょうか。