「夫婦喧嘩は良くない」と思われがちですが、私は夫婦喧嘩を極端に避けた結果、夫婦仲が悪くなりました。
パートナーに何の不満も要望もないなら夫婦喧嘩は不要ですが、言いたいことを遠慮し続けると関係が破綻しかねません。
また長年不満をため込んで夫婦喧嘩に発展すると、大きな喧嘩に発展するうえに対処し慣れないことから離婚に発展しかねません。
もしも今夫婦喧嘩を無理に避けているなら、ぜひこの記事を読んで夫婦喧嘩のメリットや上手な夫婦喧嘩のコツなどについて知っておいてください。
夫婦喧嘩のメリットとは?
夫婦喧嘩のメリットは、本音の意思の疎通ができることです。
いやいや、普通に会話して意思疎通で良くない?
普通に意思疎通ができたら喧嘩しなくてもいいんだけど…
具体的には
- 不満をため込まなくていい
- 思い込みによる不満がなくなる
- すり合わせができる
- 仲直りで関係性が良くなる
- お互いの理解が深まる
などの利点があります。
不満をためこまなくていい
喧嘩は不満を表明する貴重な場です。
夫婦喧嘩をすることにより、自分の不満を相手に伝えることができます。
伝えられた直後は怒りで受け入れられなくても、冷静になればお互いが改善を考えることで、夫婦関係の改善が見込めるでしょう。
不満をため込まずにこまめに相手に伝えることは重要で、さらに不満を改善する貴重なきっかけになるでしょう。
思い込みによる不満がなくなる
喧嘩をすることで、相手の本音が聞けるため、勘違いで不満をため込むリスクがなくなります。
逆に極端に喧嘩をしない夫婦は、「こう思っているに違いない」「自分のことを悪く言っているに違いない」と勘違いを起こしてしまうことがあります。
私も実際に直接的な夫婦喧嘩を避けて口をきかない選択肢を取ったので、被害妄想のような感情を夫に対して常に持っていました。
「どうせ嫌いなんでしょう」とか、「いなくなってほしいんだろうな」とか、夫に対してそんな感情しかありませんでした。
でも実際は、離婚騒動になった後たくさん喧嘩してみると自分の思い込みだということに気付きました。
この本を読んではっとしたから、夫婦喧嘩を我慢している人は読んでみて。
すり合わせができる
喧嘩はお互いの価値観を明確にできます。
自分の価値観を主張することで価値観のすり合わせができるので、価値観の不一致による夫婦関係の悪化を防げます。
喧嘩をしているときはしんどくても、相手のイヤなことや譲れないことを理解することができます。
そのため大きな喧嘩に発展するリスクを避けられて、理解を深めることができます。
本音で喧嘩をすることは仲を深めるきっかけになるでしょう。
仲直りで関係性が良くなる
夫婦喧嘩につきものなのが仲直りです。
夫婦喧嘩と仲直りを繰り返すことで、どうやったら許してくれるのかが分かります。
許してもらう方も許す方も、喧嘩をおしまいにするのが上手くなるはず。
仲直りが上手くなれば心強いね。
だからいざ大きな喧嘩になったときにリカバリーする予行練習にもなるため、喧嘩の勢いで離婚になるリスクが防げます。
お互いの理解が深まる
夫婦喧嘩は相手の価値感や考え方を理解する近道となります。
無駄に不満をため込まなくていいし、勘違いや価値観の不一致も予防でき、さらに仲直りで理解が深まるでしょう。
お互いの理解が深まるほど仲が深まり、関係性が確立されて強い絆となるのは言うまでもありません。
夫婦喧嘩でいい関係性を築くためのNG発言
夫婦喧嘩で意思疎通ができるとはいえ、やみくもに夫婦喧嘩をしても関係性は悪化します。
上手に夫婦喧嘩をするためのコツは以下の通りです。
- 人格や見た目の不満を言わない
- 手を出さない・声を荒げない
- 「離婚」という言葉は使わない
- 相手の不満を否定しない
- お金に関する不満を言わない
では一つずつ詳しく見てみましょう。
人格や見た目の不満を言わない
相手の人格や見た目についての批判は、言ったところで改善が難しい場合がほとんどです。
デブスBBA言われても無理や。
悪口なだけなら言わない方がよさげ。
ご不満ならお金いただければエステに行きますけど。
さらに人によってはコンプレックスを抱えていることもあり、触れてはいけないことである可能性もあります。
相手を傷つけて一生根に持たれることもあれば、ただの喧嘩のつもりが離婚に発展しかねません。
人格や見た目にどうしても不満があって伝えたいのであれば、喧嘩にならないように言葉を選んで伝えるようにしましょう。
手を出さない・声を荒げない
感情が高ぶったときに暴力に訴えたり、声を荒げて威圧するのは論外です。
意見交換の喧嘩でないとメリットないよね。
そうそう、暴力的なのはデメリットしかないよね。
高圧的に抑え込もうとすると、せっかくの喧嘩の場で相手の価値観を知るきっかけを失ってしまうかもしれません。
本音を伝えられれば十分なので、相手が委縮するような態度は避けましょう。
有益な夫婦喧嘩をしたいのであれば、手を出したり声を荒げたりする行動は避けましょう。
「離婚」という言葉を使わない
「離婚」という言葉は、勢いや脅しで使ってはいけません。
自分のにその気がなくても相手が離婚を意識するきっかけになりかねないため、離婚の意思がない限りは使ってはいけない言葉です。
実際に私も「離婚」という言葉を脅しに使われて、何度も離婚を考えています。
機嫌悪そうに見えると、今離婚したいと思ってそうって考えちゃう。
行った本人は忘れていても、言われた方は何年も引っかかっていて、熟年離婚に繋がることも少なくありません。
感情的になったとしても、離婚の意思がない限りは「離婚」という言葉を口にするのはNGです。
【関連記事】
夫婦喧嘩で【離婚】は脅し文句として効果がある?言われた側の心理
相手の不満を否定しない
夫婦喧嘩は相手の不満を聞ける貴重なチャンスなので、聞く前に頭ごなしに否定するのは損です。
感情的になると聞きたくない言葉も言われますが、しっかり受け止めて夫婦仲の改善につなげましょう。
なんでも肯定しなきゃいけないの?
いやいや、ちゃんと聞いてから根拠を言って否定はアリ。
代替え案があればなお良し。
相手の感情を尊重することで、より良い夫婦関係を築けます。
お金に関する不満を言わない
最後に地雷となりうるのが、改善が難しいお金に関する不満です。
夫に対しては「稼ぎが悪い」、妻に対しては「俺より稼いでないくせに」といった言葉が代表的なNGワードです。
これは腹立つかもね。
これ私言われて根に持ってる。
本人行ったの忘れてるけど。
夫婦関係は単純に収入だけでなく、家事などのタスクの分担や体調など、様々な要因が重なって絶妙なバランスで成り立っています。
だから一概にお金だけに注目して不満を言うと、バランスが崩れかねません。
どうしてもお金のことに不満があるときは、喧嘩ではなく話し合いをしましょう。
またお金の知識を付けることで、お互いが納得する方向を目指せるかもしれません。
知識っていきなり言われても…
自力で便上できなくないけど、プロに相談するのが手っ取り早い。
お金のことでよく喧嘩になる、もしくはお金のどう不満を伝えたらいいのか困っている、という場合はプロの手を借りるのがおすすめ。
保険チャンネル家計の見直しや資産運用など幅広く対応可能で、なんかお金のことでよく喧嘩になる、というぼんやりした悩みでも相談OK!
でもさ、相談したらなんか保険に入らなきゃなんでしょ?
いやいや、ただ相談だけでもOK!
勧誘されることもないから気軽に聞いてみたらいいと思う。
夫婦喧嘩のあとにしておきたい行動
夫婦喧嘩で重要なのは、夫婦喧嘩をした後のフォローです。
喧嘩しっぱなしだと不満が残ったままになりがちで、せっかくの夫婦関係改善のきっかけが裏目に出てしまうかもしれません。
では具体的にどんな行動をとればいいのかを見て予習しておきましょう。
不満に対してどんな行動をするのか提案する
夫婦喧嘩のあとは、お互いが不満に対してどんな行動をとるのかを提案する必要があります。
不満を伝えたのに何も行動してくれないのは不満を増幅してしまうでしょう。
すぐに実行できなくても言葉にして伝えると安心。
さらに悪化すれば、そのうち不満を伝えるだけ無駄と思われるリスクがあります。
逆に伝えた不満に対して誠実に対処してくれるなら、これからも誠実に不満を伝えるようにしようといい印象を与えることができるでしょう。
不満を解決するために前向きに話し合う
夫婦喧嘩のメリットは相手の本音や不満を知れることですが、解決しようとすることでもっとメリットが得られます。
場合によっては解決が難しい場合も、前向きに話し合うことで誠意を伝えることができ、信頼関係を築くことができるでしょう。
会話がめちゃくちゃ大事。
解決できることでもできないことでも、ぜひ前向きに話し合ってみましょう。
同じ話を蒸し返さない
一度解決した問題は、再び蒸し返さないことが大切です。
そのためには自分が納得できるように気が済むまで喧嘩や話し合いをして、問題を終わらせることが大事です。
結論を出すのはときに面倒ではありますが、適当に流さず、きちんと向き合うことで同じ話を蒸し返すことを予防できるでしょう。
【関連記事】
【夫婦喧嘩が同じことの繰り返し】になる夫婦の特徴・原因・対処法とは
その日のうちに仲直りをする
喧嘩はその日のうちに仲直りをすることが理想的です。
日をまたぐとどんどん仲直りが難しくなり、溝も深まることでしょう。
夫婦喧嘩で明らかになった問題をその日のうちに解決するのは大変でも、ひとまず仲直りをして、そのあとゆっくり話し合う姿勢を見せれば誠実な気持ちが伝わります。
怒ったまま寝るのは良くないよね。
ごめんしたり、率直な意見が聞けて良かったと伝えたり、喧嘩を終わらせて締めよう。
意地を張らずその日のうちに仲直りを目指しましょう
【関連記事】
夫婦喧嘩は長引くと厄介!喧嘩の期間別に仲直りの方法を解説します
夫婦喧嘩は夫婦関係をよくするための会議
夫婦喧嘩は、夫婦関係を強化するための重要な会議です。
会議だから問題定義をしっぱなしはダメで、問題に対しての解決策を相談する場です。
だから罵り合ったり傷つけあったりする必要はなくて、多少乱暴な言葉でも建設的な内容でなくてはいけません。
逆に言うと、意味がある喧嘩なら夫婦関係をよくする貴重な場なので、あまり大げさに考えず、不満をぶつけてみることも試してみましょう。
遠慮して伝えずに我慢しちゃうと、そのうち爆発しちゃうかも。
先長いんだし爆発するくらいなら小出しの方がいいよね。
お互いの価値観を知り、理解を深め、不満を解消することで、絆を深めることが可能です。
まとめ~意味のある夫婦喧嘩はしておくべき
夫婦喧嘩がよくないと言われるのは、罵り合ったり手が出たりすることがよくないことなので、不満をぶつけること自体は悪いことではありません。
ただし夫婦喧嘩のあとが大切で、不満について話し合ったり、解決策を考えたりと、同じ内容で再度喧嘩にならないようにする必要があります。
夫婦喧嘩であってもコミュニケーションとして成り立っていれば信頼関係が良くなる要素となりうるので、感情的になりすぎないように夫婦喧嘩をしてみましょう。