夫婦っていつまでも仲がいいわけじゃないし、会話がなくなっていくのは仕方ないよね。
そんな風に考えて、会話を諦めていませんか?
会話をするのは何でもないことに見えてとても重要で、夫婦関係だけでなく子どもに悪影響を及ぼしてしまうことも。
たかが会話と見くびらず、まずは会話がなくなる原因を分析して、会話を増やす努力をしましょう。
この記事では会話がなくなる原因10個、夫婦の会話がなくなるデメリットや、会話が苦手な夫婦でも会話を増やす方法などについて解説します。
夫婦の会話がどんどん減るのは仕方ないこと?
夫婦の会話が減ってしまうのは仕方ない、と思う人も少なくありません。
そういった「仕方ない」と感じる人の代表的なケースを上げてみると
「言わなくても分かるだろう」と会話をおこたる
→口数が減る
→年月とともに共通の話題が減り、余計に会話が減る
→相手に「会話したくない」と思わせることをしてしまう
→会話しないことに慣れてしまう
→いざ会話をしたくなったときに何を話していいか分からない
こんな流れで夫婦の会話が減っていきます。
夫婦で過ごす時間が長くなればなるほど「言わなくても分かるだろう」という考え方が生まれます。
でもさ、きっと僕のこと好きだし分かってくれるよね。
「言わなくても分かるよね」
はただの甘え。
甘え…
キビシイ…
さらに子どもが大きくなったり、共通の知り合いと疎遠になったり、年月とともに共通の話題が減っていきます。
この時に他の「会話をしたくない」と思わせる原因が重なることで、相手からも会話のきっかけが減ってしまうでしょう。
お互いの口数が極端に減ると何を話していいか分からなくなり、最終的には会話のない夫婦になりかねません。
こうならないようにするには、まず「会話がなくなるのは仕方ない」とあきらめず、会話をする努力をしましょう。
まずは会話がなくなる具体的な原因を考えてみよう。
夫婦の会話がなくなる10の原因
夫婦の会話がなくなる理由は数えきれないほどありますが、今回はよくある理由を10個挙げて解説します。
どれか1個が当てはまるというより、いっぱい当てはまってる人が多いよね。
①会話が楽しくないから
いつまでも楽しい会話をできる夫婦は稀で、楽しくない会話を強いられる場面は数多くあります。
例えばこんな話は楽しくないと感じる人が多いでしょう。
- 自分の知らない登場人物の愚痴
- 興味のないジャンルの深い話
- オチが特になくて長いだけの話
恋人がたまにする楽しくない話なら楽しめても、家族が毎日のように繰り返す楽しくない話は面倒と感じるでしょう。
こうなってしまうと、だんだん会話が減ってしまうのは目に見えています。
②会話がかみ合わないから
男女は基本的に会話の目的が違うため、努力しないと会話がかみ合いません。
男性は明確な結論を求めて、必要なことをストレートに話そうとします。
女性は会話することで共感して、仲良くなるために会話そのものを楽しもうとしています。
車の運転に例えると、男性は移動が目的、女性はドライブを楽しむのが目的、といったところです。
中には姉や妹に囲まれて育った男性や、男性との会話が得意な女性などもいますが、異性との会話の経験が浅いと特にくい違いやすくなります。
③許せないことがあるから
パートナーに対して許せないことがある場合、ことあるごとに蒸し返そうとして責めてしまいます。
許せない本人はずっと根に持ち続ける一方、加害者側は忘れてしまうことが多く、余計に蒸し返そうとしてしまいます。
こうなると話すたびにお互いが嫌な気持ちになります。
会話を避けたり、喧嘩になったり、険悪な関係になって会話がどんどん減るでしょう。
④信頼がないから
信頼感が欠けていると、自分の思いや感情を素直に話すことが難しくなり、結果的に会話が減るでしょう。
当人同士は会話がなくなる原因がよく分からないまま、お互いが分かり合えなくなってしまいます。
他の理由よりも根深いので解決が難しいですが、まずは腹を割って本音を言える関係性になることから始めましょう。
⑤話しても無駄だと思われているから
自分の意見がパートナーに聞いてもらえないと、話すこと自体が無意味だと思われて会話が減ってしまうことがあります。
- 頭ごなしに否定をした
- 話をちゃんと聞かなかった
- 自分の意見が常識だと相手にも強要している
こんな経験に心当たりがある人は「話しても無駄だ」と思われているかもしれません。
ことあるごとにお義母さんに意見を求める人も、話しても無駄認定されがち。
マザコンが嫌われる理由の一つだよね。
会話を諦めた人と本音で会話するのは簡単ではありませんが、早めに自分の態度を改めて会話できるようになっておく方が得策です。
⑥疲れているから
仕事や家事などで疲れていると、会話をする元気がなくなります。
「とにかくもう寝よう」といった生活が数か月続くなら、他人を頼ってでも会話の時間を設けるようにしましょう。
会話が密になればお互いの状況を分かり合えるので、助け合いの方法が見つかるかもしれません。
⑦あなたに対して委縮しているから
パートナーへなんとなく恐怖や引け目があると、委縮してうまく会話ができなくなります。
私も出産のために仕事をやめてからは、稼ぎがないという引け目から遠慮して会話をしていた気がします。
- パートナーが感情的になりやすい
- 夫婦間の力関係が対等でない
- 人の顔色を見過ぎてしまう
というのがパートナーに委縮しやすい人の特徴です。
⑧もともと寡黙だから
そもそも明確な原因がなく、性格的に寡黙で会話がなくなってしまう場合もあります。
お付き合いの時はがんばって会話をしていたけど、結婚して遠慮がなくなって努力をやめた、というパターンです。
この場合は会話をするのが大変ですが、まずは業務連絡的なことからでも会話の回数を増やしましょう。
報告としてでも会話をする習慣があれば、いざ困ったときに会話がしやすくなります。
⑨パートナー以外のことに夢中だから
世の中には、パートナーが大事でも、パートナーが最優先でない人もいます。
例えば
- 友達がとても多くてお付き合いが忙しい
- 趣味にいそしんでいてパートナーとの会話の時間が惜しい
- 仕事が大事な時期で手放せない
といった状況が挙げられます。
無理やり夢中なことから引きはがしてしまうと後々亀裂が入ってしまいます。
- 話が長くならないように用件だけ話す
- 「5分だけ」など最初に時間を決めて会話する
- 手紙やメールなど、隙間時間で会話できるツールを使う
など、相手の時間を奪わないように工夫をするといいでしょう。
特に女性は話が我くなりがちだから、まず箇条書きで話したいことをまとめておこう。
⑩子どもや仕事などでストレスを抱えているから
ストレスから心の余裕がなくなり、パートナーとの会話が減ってしまうことがあります。
この場合はパートナーから「会話が減っている」とせかすと余計にストレスになりかねません。
まずはストレスの原因について吐き出してもらい、一人で抱え込まないようにすることからスタートしましょう。
ひどいことを言われる可能性もあるけどデトックスしといた方がお互い楽。
覚悟して聞かなきゃ…
具体的に困ってることがあるなら一緒に解決策を探すのも有効です。
夫婦の会話がないデメリットとは?
会話がない夫婦なんてたくさんいるし、無理に話さなくていいのでは?
会話をせねばとがんばった結果、空回りして夫婦喧嘩に発展する夫婦もいることでしょう。
ですが夫婦の会話がなくなると、もっと深刻なデメリットがたくさんあります。
代表的なものとしては
- 夫婦仲が悪くなる
- 離婚に繋がる
- 子どもに悪影響が出る
などが挙げられます。
夫婦仲が悪くなる
会話が少ないと、お互いの気持ちを理解する機会が減ります。
それでも夫婦だから分かった気になって、勘違いやすれ違いが起こります。
例えば
- 自分のことを疎ましく思っているに違いない
- 居心地が悪いから仕事が忙しいフリをしているに違いない
- 浮気をしているに違いない
といった誤解です。
会話をろくにしないまま誤解を放っておくと、どんどん被害妄想が膨らみ、関係が悪化するでしょう。
この本が参考になると思う。
離婚に繋がる
会話がなくなると、心の距離が遠くなります。
それなのに物理的には同じ家に住むのはとても苦痛を感じることでしょう。
心が離れた時点で同じ家に住んで夫婦を続ける理由は、子どもかお金かのどちらかが大半の理由です。
つまり子どもが巣立った後や、経済的に困らない状況の人なら、夫婦でいる理由はほぼなくなるということです。
子どもに悪影響が出る
親同士の会話が少ないと、子どもにも悪影響が出ます。
子どもの年齢 | 起こりうる悪影響 |
---|---|
集団生活が始まるまで | 会話のお手本を見られないため、コミュニケーションを見て学べない |
幼児期~少年期 | 心が成長するタイミングで人の顔色をうかがう癖がついてしまう |
受験期 | 少なからず集中力に影響を及ぼす。 将来に希望を持てなくなることも |
大人になってから | 夫婦のお手本が「会話していない自分の親」になる |
子どもの性格や親との相性、その時の環境などによって必ずこうなるわけではありませんが、一例として以上のような悪影響の心配があります。
カウンセリングの先生が
「良くも悪くも親を見本に夫婦関係を形成する」
って言ってた。
ヤンママの子はヤンママとか、兄弟が多い人は多産とか言うよね。
知らんけど。
親が幸せそうに会話をするのは、何でもないように見えて、子どもにとってはかけがえのない環境と言えます。
夫婦の会話を増やすには?
では子どもへの悪影響や離婚などを避けるために、夫婦の会話を増やすにはどうすればいいのでしょうか。
もともと会話が好きな夫婦や、仲のいい夫婦なら意識するだけで会話が増えるかもしれません。
ですが会話を苦手としている人や、話題がなくなった夫婦に向けて、具体的に3つの方法を解説します。
共通の趣味を始める
共通の趣味ほど簡単に会話を増やす方法はありません。
情報を共有したいと思うようになり、趣味を楽しんでいるうちに自然と会話が増えるでしょう。
そういえばパズドラ一緒にやってた時は良く話しかけてくれた。
イベントとかガチャとか誰かに言いたいよね。
新規の趣味を二人で始めてもいいのですが、会話を増やしたいなら相手の趣味をかじってみるのが手っ取り早いでしょう。
毎日少しずつ話す
会話をしないと…と考えるあまり、肩の力が入りすぎることがあります。
あまり難しく考えず簡単なことでいいので、できれば毎日短い会話を意識しましょう。
ザイオンス効果という心理効果はご存知でしょうか?
1回長い会話をするよりも、短い会話を10回する方が好印象を与えられる、というものです。
重たい話をするのはハードルが高いですが、「トイレットペーパーがもうすぐ切れる」「明日はゴミの日」くらいの会話ならそこまで大変ではありません。
話題に困ったらお天気の話もいいよね。
毎日は無理でも数回ならイケそう。
コツコツ小銭を貯金する感覚で、焦らず少しずつ信頼を回復しましょう。
コミュニケーションテクニックを磨く
「会話がなくなるのは仕方ない」と安易に考える人のほどんどが、会話のための努力を怠っていると言えます。
会話は意識的に頑張らなくてもできると考えるのは間違いで、コミュニケーションテクニックを学べばもっと会話を楽しむことができます。
勉強は手間ですが、将来的に夫婦仲が悪くなる方が面倒なので、一度うまく会話する方法を真剣に勉強してみることをおすすめします。
今は書店に行けばコミュニケーションの本はたくさんあります。
本をたくさん読んで自分に一番合ったやり方を探しつつ、コミュニケーションテクニックを磨くことをおすすめします。
コミュ力あれば仕事でも人間関係が上手くいきそう。
子どもとかママ友とかともね。
コミュ力は一生もの。
おすすめの本はこちらの記事で紹介しています。
【関連記事】
夫婦関係改善におすすめの本13選!コミュニケーションテクニックを学ぼう
- 自分と家族の伝え方のタイプを3つに分けて分析
- 3タイプのコミュニケーションギャップの埋め方を解説
- 最短3時間で家にいながら自分のペースでオンライン受講・受験
- アフターフォロー付きで個別相談の特典も(予告なく終わることもあり)
お金さえ払えばコミュ力が3レベくらい上がる。
コミュ力買えるなんて、いい時代だね。
もっと詳しく知りたい人はこちらの記事もご覧ください。
【関連記事】
伝え方コミュニケーション検定で夫婦仲改善!会話の溝を埋めるノウハウ
まとめ
夫婦の会話がなくなるのは仕方ないこと、とあきらめた時点で夫婦関係はどんどん悪化してしまいます。
夫婦と言えど他人なので、会話がない状態で心を通わせるのはとても難しいと言えます。
- 共通の趣味を始める
- 食事のタイミングを合わせる
- コミュニケーションテクニックを学ぶ
などの努力で夫婦の会話を少しずつ増やせるといいですね。