夫婦間の話し合いや何気ない会話のつもりがなぜか喧嘩や口論になってしまう。
喧嘩を売っているわけではないのに、帰ってくる答えがとげとげしい。
そんな夫婦関係は疲れますし、いい状態だとは言えません。
夫婦の会話が喧嘩や口論に発展する夫婦は、無自覚にどちらかの話し方に相手をイラっとさせる要素があるのではないでしょうか。
今回は口論に発展しがちな人に向けて、有益な話し合いにするための話し方をまとめました。
なぜ喧嘩になるのかが分からない人は、まずこの記事で原因を突き止めることから始めましょう。
夫婦喧嘩や口論が絶えない夫婦の特徴
夫婦喧嘩や口論が絶えない夫婦の特徴は、少なくともどちらかが感情的になったり意地を張ったりしているのが特徴です。
客観的に問題視できていないから、時分の意見や感情だけを優先させてしまい、有益な話し合いからは遠ざかってしまいます。
この状態が長く続くのは互いに疲れるため、そのうち口論をやめて分かりあうことを諦めてしまったり、離婚につながるケースも少なくはありません。
まだ口論ができているなら関係悪化は初期状態と言えるので、今のうちに口論にならない話し方をマスターしておきましょう。
夫婦喧嘩や口論にせず有益な話し合いにする3つの方法
口論になるのは相手の感情に触れてしまうから、というのがほとんどです。
この記事を読んでいる人の中に「怒らせてやろう」と嫌な言い方をあえてしている人はいないと思いますので、無自覚で相手を怒らせてしまっていることでしょう。
相手と口論になる確率を下げるためには、3つの方法があります。
- iメッセージに変える
- 異性の脳の特徴に合わせて話す
- 白黒以外の選択肢を提示する
①「iメッセージ」に変える
「あなたはいつだってそう!」
という文章、文字で読むとなんだかドラマみたいに見えませんか?
こういった相手側が主語になる話し方は「youメッセージ」と呼ばれています。
関係性が悪くなってくるとこの「youメッセージ」が批判的な内容になってしまいます。
最近夫婦仲がいい状態ではない、と感じたら、主語を「私」にしてみてください。
女性なら
「私はもう少し手伝ってほしい」
「私だって一人でゆっくりする時間が欲しい」
男性なら
「自分だって育児に参加したいのにどうしていいかわからない」
「自分だって家族にいい暮らしをさせたくて頑張っている」
「Iメッセージ」にすると自分がしてほしいこと、考えていることがストレートに伝わります。
さらに家のことや将来のことを話すときは「私たち」を主語にすることで、連帯感や協力する気持ちが芽生えます。
もしも口論の時に「あなたはいつもそう」といった発言をしたことがある人は「iメッセージ」を意識して使ってみてください。
②異性の脳の特徴に合わせて話す
男性は問題解決のため、女性は共感するために会話をすると言われています。
これは脳の構造が原因で、女性は男性に比べて「脳梁」という右脳と左脳をつなぐ部分が太いため、理論と感情が切り離しにくいためです。
男女の脳の構造の違いについてはこちらの記事をご覧ください。
つまり
男性は「どんな気持ちになったのか」についてお互いに話し合う
女性は「どうしてほしいのか」を分かりやすく簡潔に話す
の方が異性に伝わりやすい話し方と言えます。
もちろん人によって違うけど、しょっちゅう口論になるならこれ試してみて損はないはず。
③白黒以外の選択肢を提示する
口論になるのは、答えにこだわってしまっているのがほとんどの原因です。
・自分の思う結論に納得してくれない
・納得できるような結論を提示してくれない
お互いがこう感じたときに、関係性が良好なら歩み寄って新しい結論を探すことができるでしょう。
ですが関係性が悪い時は無理に結論を出すよりも、選択肢を増やすことで結論を出しやすくなります。
例えば家事で手が回らないから仕を控えて手伝ってほしいと感じた場合は、現状でどんなタスクがあってどのくらい手が足りないかを可視化してから
①仕事を控えて手伝ってもらう
②やらなくていいことを選んでもらい手を抜く
③家事代行に頼る、お惣菜や外食を増やすなど、お金で解決する
とこんなところでしょうか。
これならば「仕事を控えなければいけない」という選択肢だけでなくなる男性側と、家事の負担を減らしたいという女性側の希望が叶う選択もできます。
客観的に「相談」形式で答えがたくさん考え付くものなら、口論の前に解決法を考える余裕もできますよね。
こちらの要望を通したいときには、要望よりも大きなお願いをしてから本来の要望を通すのがいいと言われています。
例えば、1万円借りたいときに一度「5万円貸してほしい」とお願いした後なら、本来の1万円貸してほしいというお願いが効いてもらいやすくなります。
これは5万円から1万円に減額されたという錯覚と、2度続けて断るのは申し訳ないという心理からと言われています。
お願いをするときは一度断られるような大きなお願いをしてみてはいかがでしょうか。
有名な心理テクニックだから、見透かされる場合もあるのがネック。
悪用厳禁ってことね。
それでも夫婦で口論になるには
話しかたに注意しても口論になってしまう場合、考えられる原因は2つあります。
- 急に話し方が変わって相手が順応できないから
- 話し方以外に口論になる原因があるから
前者は気長に冷静に時間をかけて解決するのが得策でしょう。
後者の場合、例えば過去に許せないことがあってそれを引きづっている可能性が考えられます。
口論を解決する前に、根っこの関係性が悪化した原因について解決することを優先させましょう。
夫婦の問題を解決するいい機会になるといいわね。
二人で話し合うのが大変そうなら、プロの手を借りてみるのもおすすめですよ。
【関連記事】夫婦カウンセリングの効果って何?どんなメリットがあるのかを解説!
最後に~夫婦喧嘩や口論は話し方を変えて早めに対処を!
夫婦喧嘩や口論にならないように話すには
- iメッセージで話す
- 異性の脳の特徴に合わせて話す
- 結論を白黒以外で提示する
夫婦喧嘩や口論はある意味「コミュニケーションが取れている状態」であるともいえます。
ただし口論や夫婦喧嘩ができなくなるほど関係が悪化するのは時間の問題。
早めに対処して夫婦関係を改善しましょう。