夫婦カウンセリングは離婚回避に効果があるのか疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、カウンセリングが離婚回避に役立つ場合や意味がないケースについて解説します。
夫婦カウンセリングで離婚回避は難しい
夫婦カウンセリングは、夫婦間の問題解決をサポートするものであり、必ずしも離婚回避が目的ではありません。
ただし、カウンセリングを通じて自分自身やパートナーと向き合い、問題に取り組むことで関係改善の道が開けることがあります。
では具体的に夫婦カウンセリングでできることについて解説します。
夫婦カウンセリングでできること
夫婦カウンセリングは夫婦が一番いい状況になるように、アドバイスや問題点の分析などをしてくれます。
自分が変わること
夫婦カウンセリングの大きな目的が「自分が変わる」ことで夫婦関係を改善する、ということです。
- 自己理解を深める
- コミュニケーションスキルを向上させる
- 自己改善に取り組む意欲を高める
夫婦カウンセリングでは、自分自身を客観的に見つめ直すことができます。
その結果、自己理解が深まり、自分が変わることで夫婦関係の改善につながることがあります。
夫婦間の問題を浮き彫りにすること
夫婦間だけで話し合いをするとお互いが主観的になり、問題に気づきにくく、その結果モヤモヤしたまま離婚に至ることも少なくありません。
夫婦カウンセリングではお互いの言い分を聞いて客観的に経験豊富なプロが夫婦の問題を分析してくれます。
- お互いの気持ちを理解する
- 問題の原因を特定する
- 解決策を見つける
カウンセリングを受けることで、夫婦間の問題が明確化されます。
お互いの気持ちを理解し合い、問題の原因を特定することで、解決策を見つけ出す可能性があります。
夫婦で問題を認識すること
問題点が分かれば、夫婦で問題を共有して認識することができます。
- お互いの立場を尊重する
- 問題を共有する
- 協力して問題解決に取り組む
夫婦で問題を認識し、共有することができれば、協力して問題解決に取り組むことができます。
お互いの立場を尊重し合い、助け合うことで関係が改善される可能性があります。
夫婦カウンセリングを受けて離婚回避ができるケース
夫婦カウンセリングによって離婚回避ができるケースは、離婚を切り出した側が具体的なことを考える前の状態の場合です。
離婚を脅しとして切り出した場合
離婚届けを突きつけられた!
「出ていけ」と言われた!
といったことがあっても、実は相手側は脅しとして離婚をちらつかせているだけ、という場合も少なくありません。
- 真剣に考えていない
- 会話のきっかけが欲しい
- 関係改善への意欲がある
離婚を脅しとして切り出すケースでは、実際には真剣に考えていない場合があります。
カウンセリングを受けることで、お互いの意見を交換し、関係改善に向けて努力することができるでしょう。
離婚の意思が固まっていない場合
なんとなく「離婚をするしか解決策がないだろう」という考えから離婚を切り出すこともあります。
- 悩んでいる
- 解決策が見つからない
- 変わりたいという気持ちがある
離婚の意思が固まっていない場合、カウンセリングを通じて悩みを共有し、解決策を見つけることができます。
変わりたいという気持ちがあれば、関係の改善に向けて努力することができるでしょう。
本気で問題に向き合う覚悟がある場合
離婚は最終手段であって、ほかに夫婦関係を改善する方法があれば本気で試したい、と考えている場合も、夫婦カウンセリングが有効な手段となりうるでしょう。
- 積極的に改善策を模索する
- お互いの意見を尊重し合う
- 長期的な取り組みに耐える
積極的に改善策を模索し、お互いの意見を尊重し合い、長期的な取り組みに耐えることで離婚回避が可能となることもあります。
離婚寸前の人が夫婦カウンセリングを受けても意味がない?
逆に以下のような場合は、おそらく夫婦カウンセリングで離婚回避が難しいでしょう。
- お金のことや親権など、離婚後のことを具体的に決めている
- 離婚の意思が固く、提案を受け入れてもらえない
- 無感情で離婚の話し合いをしている
こういった特徴がみられる場合、離婚の意思が固まっている可能性が非常に高いです。
離婚の意思が固まっていそうでも、夫婦カウンセリングを受ける価値がある場合があります。
離婚に納得いかないなら受ける価値あり
離婚は簡単ではなく、気持ちの整理がついていないまま離婚をすると将来的に公開することもあるでしょう。
離婚に納得がいかない場合、カウンセリングを受けることで最後のチャンスと捉え、お互いの意見を確認することができます。
- 最後のチャンスと捉える
- お互いの意見を改めて確認する
- 冷静に判断するための助け
冷静な判断ができるようになることで、離婚回避ができる可能性があります。
また離婚に至ってしまったとしても、納得できないのとできるのでは雲泥の差があるため、ダメ元で受けてみるのも一つの方法でしょう。
経済的な余裕があるなら受ける価値あり
夫婦カウンセリングはカウンセラーによって費用が異なりますが、何度も通う必要があるため、根深い問題なら少なくとも10万円程度の費用が掛かるでしょう。
離婚をする相手のために10万円が惜しいと考えるのか、自分を納得させるためなら惜しくないのかは、その人の経済的な事情にもよりますよね。
- カウンセリング費用を惜しまない
- 専門家の意見を参考にする
- 長期的なサポートが可能
経済的な余裕がある場合、カウンセリング費用を惜しまず、専門家の意見を参考にすることができます。
長期的なサポートが受けられるため、夫婦関係の改善につながる可能性はゼロではありません。
最後に~夫婦カウンセリングで直接離婚を回避するのは難しい
夫婦カウンセリングは離婚回避を直接的に保証するものではありませんが、関係改善に向けて努力する機会を提供してくれるでしょう。
本気で問題に取り組み、お互いの立場を尊重し合うことで、離婚回避が可能となるケースもあります。
ですが離婚回避ができるかどうかは当事者同士の問題となるため、離婚回避の駆け込み寺として夫婦カウンセリングを使うのはおすすめできません。
夫婦カウンセリングは費用が馬鹿にならないので、自分たちの状況を冷静に分析して、受けるかどうかを判断しましょう。